元刀剣女士が審神者になる【刀剣乱舞】 (ページ24)

今日:16 hit、昨日:35 hit、合計:57,782 hit

21，戻っておいでページ24

昼食を終えてから粟田口の部屋へと向かった。

ｺﾝｺﾝ

「Aです。入ってもいい？」

薬「ああ、いいぞ。」

襖を開け、中に入る。中には粟田口兄弟と、みっちゃんがいた。

「えっと、なんで居るの？燭台切さん。」

燭「薬研から聞いたんだ。お前が刀に戻った二人を元に戻すって。だから、本当にできるのか見に来た。」

「そっか。あ、そうそう。多分夕飯までに間に合わないと思うから、もう作ってあるので注いだりとか、来てない人に持っていくとか、お願いしてもいいかな？」

乱「おっけー！任せて！」

「うん、ありがとう。それじゃあ、本体がある所教えてもらってもいいかな？」

薬「ああ。」

薬研とばみちゃんにつられながら、押し入れの前に立った。

骨「ここで、眠ってる。ふたりとも。」

「開けるね。」

もしかしたら、また前の主の霊力が出てくるかもしれないから、軽く結界を貼りながら襖を開ける。

「…あった。」

刀が二振り、そこにはあった。
確かに、鳴狐と一期だ。

かすかに感じる前の主の霊力を封じ込め、その二振りに手を触れた。

…うん、大丈夫。まだ居る。

「よし、それじゃあ始めるから、そこの隅に居てもいい？結構ここに居座ることになりそうだから、邪魔にならないところがいいんだけど。」

薬「大丈夫だ。」

五「どのくらいかかりますか？」

「うーん、みんなが寝る頃までには終わると思う。終わってなくても気にしないで寝てていいからね。」

骨「わかった。それじゃあ、始めて。」

「うん、始めるね。その前に、」

畳に手を触れ、霊力を流し込む。

全体的に薄汚れていた空気は、きれいさっぱり浄化された。

乱「！なんか、少し体が軽くなった気がする。」

「この部屋を浄化したの。二人が戻ってきて綺麗な空気を吸ってもらいたいじゃない？」

みんなが共同で使うような所は、浄化し終わっているけど、まだ各部屋までは出来てない。

だからこそ、みんなに心を許してもらって、この本丸全体を綺麗にしたいんだよね。

「それじゃあ始めるね。」

刀の前に座り、手をかざして瞳を閉じた。

そして、霊力を少しづつ少しづつ、丁寧に入れていく。

ふたりとも、弟達がまってるよ。
早く戻っておいで。