〈43〉 ページ43
side RED
そのあと、Snow Man全員と俺ら3人、ひとつの部屋に集まって、いろんな話をした。
俺は支離滅裂でちゃんと話せたか分かんないけど、ここまでの経緯と、病気のことを全て。
俺らが知らないだけで、北斗の様子がおかしいことを察してるメンバーもいた。
｢そう言えば、リハ始まってすぐぐらいの頃、よく分かんないタイミングでトイレ、とか言っていなくなったんだよね。
具合い悪かったのかな。
声掛けてやればよかった。｣
深澤くんとは2人のシーンも有ったし、
｢アザ作ってたの、もしかして…？｣
察しの良い阿部ちゃんも。
病気の名前聞いただけで、血液の病気だと、アザ作ったりするって、何となく分かるもんなんだな。さすがだ。
大我が口を開いた。
｢……隠してて、何度も迷惑掛けて申し訳ないって北斗は言ってた。
でも、少年たち終わるまで言わないでおこうって持ちかけたのも俺なんだ。｣
熱中症、としてあの日の出来事をおさめてしのいだのは、大我と滝沢くんの間で決められたことらしい。
｢………正直、知ってしまったら、アイツがちょっと無理しそうになると、心配で心配で余計な邪念が入っちゃって。舞台に集中できないし。
皆がメンタル的に結構じわじわダメージ受けちゃうと思ったんだ。
それは北斗も心配かけたくないって共感してくれてた。｣
大我の言葉に慎太郎は黙って頷いていた。
俺だって、最近は頭の中の9割北斗…いや、北斗の病気のことだった。
｢…でも、でも、本当に、ちゃんと仕事の制限というか…
無理しないようにしておけば。
症状も悪化しないし、前触れもなく命に関わるような病気じゃないから、ちょっと頭の隅に置いておくぐらいで良いから｣
俺はチラリと、左側を見た。
ラウールが康二に背中をさすられていた。
この状況は、俺らとしても、北斗としても、あんまり望んでいないことだった。
まだ若いのに。
先輩達の中で頑張っている中、ショックは計り知れないと思うから。
それに、まだまだ、Snow Manが色々と大変な時期でもあることを、舞台を通して、俺らが肌で感じていたから。
康二だって、関西でやってた少年たちとは、ペースが違うわけだから、戸惑ってた。
だからって、何も言わないのもそれは違うと思うし。
｢…俺らに、何か、出来ること無い？｣
目黒は少し震えた声で。
そんな顔、して欲しくなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 966人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーちゃん(プロフ) - あぴさん» ありがとうございます！大変嬉しいお言葉ですが、もう既に消してしまってまして...ごめんなさい！その代わりこちらの更新は頑張りますので、よろしくお願いします！ (2019年7月8日 23時) (
レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
あぴ(プロフ) - 更新、楽しみにしています！他アカウントで書かれている小説も気になるのですがどこから見れますでしょうか？ (2019年7月8日 19時) (レス) id: 26199fe34b (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 紡ぎ糸さん» ありがとうございます。中々辛いシーンが続きますが、どうぞお付き合いよろしくお願いします！ (2019年7月2日 22時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
紡ぎ糸 - 凄く、この続きが気になります！あーちゃんさんのペースでいいので、これからも、頑張ってください。応援してます！ (2019年7月2日 19時) (レス) id: f3cd696ec9 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - れく@ きょもほく同盟@まお大好き?さん» ありがとうございます(><)できる範囲でぼちぼちやって行きますのでどうぞお付き合いよろしくお願いします！ (2019年7月1日 13時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年6月30日 21時
