手前に食わせる飯はあるけども【文スト】

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立原side

話の内容はこうだった

「明日、ある店に行ってほしい」

「...暗殺の仕事すか？」

「否、普通に其処で過ごしてくれねえか？」

「は？」

「だから！普通の客になってくれねえかって言ってんだよ！
手前、明日休みだろ？」

「...良いすけど、何で中也さんがそんな事言うんすか？」

「あー！あれだ！其処の店主が...独りぼっちで寂しいんだよ！
だから行ってくれねえか！？」

「は？」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

という流れで、店の前に来てみたのだが、

人が一人もいない！

え！本当に一人なのか！？


俺はそんな事を思い、店のドアを開けた

チリンチリン

と、ドアについてあった鈴の音が響いた

「......」

矢張り中は誰一人居なかった

「...おーい、誰か居るかー？
客だがよー」

そう言った瞬間、二階への続く階段から凄まじい足音がした

「そーーーーーーーーーーーーーーーーー

すか！！！！」

一瞬で階段から入り口に来たのか此奴

来たのは目を光らせた、お団子頭の可愛らしい顔立ちをした女だった

てか、可愛すぎだろ此奴

「お...おう、客だ！
中原中也さんの後輩だ！」

「そうか！中原の兄貴が宣伝を...！
感謝しきれねえよ！
さ！お一人様ってことは、カウンター席で良いんだな！」

此奴がマスターか？

他には誰も居るとは感じないし...

本当に一人...

「あ、嗚呼！
カウンターで頼む！
ええと、」

「Aだ！
AA！
よろしくな！えっと...
鼻絆兄貴！！」

「おいコラ」

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