幼馴染に愛されすぎた歌姫 2 (ページ23)

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67話ページ23

？｢…言葉は相手を傷つける凶器にもなってしまいます。ちょっとした些細なことでさえ捉え方によっては相手を深く傷つけてしまう…。貴方は確かに彼らを傷つけてしまったかもしれません…ただ貴方は自分の過ちに悔やみ反省しています。人は誰だって失敗を犯すものです、そこからどうするのかは貴方自身が決めなければなりません…。貴方はどうしたいですか？自分の気持ちと向き合って答えを見つけて下さい｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

彼の言葉がすっと胸に入り込み止まったはずの涙がまた溢れ出した

？｢おやおやせっかくの可愛い顔が涙で隠れてしまいましたね｣ｷﾞｭｯ

『っ！』

？｢よしよし｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

私をあやすその手が紅郎や宗と似ていてそのまま私は眠ってしまった

？side

？｢…眠ってしまいましたか｣

『…しゅ…う…く…ろぉ…』

彼女から発せられた名前はきっと話に出ていた幼馴染でしょう…。病院から外出許可を貰い近くの公園にやってきましたがまさかこんな所で彼女と出逢えるなんて思いもしませんでしたね。

？｢ここまで想われる彼らが羨ましいですね…｣

彼女を知ったのは一年前の春でしたかね、不慮の事故でアイドル人生を絶たれ入院を余儀なくされた俺は全てが嫌になったんです。その時たまたま彼女のLIVE映像がテレビで流れその衝撃に驚きと冷めたはずの情熱が再び熱を持ち始めたんです…。彼女は俺に希望を与えてくれた恩人であり、俺の心を奪った恋泥棒…と言った所ですかねﾌﾌｯ

？｢聖職者である身であるにもかかわらずこの感情を抱いてしまうなんて…貴方は罪深い人ですね｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

『ん…だい…すき…』

ﾄﾞｷｯ

俺に言ってる訳ではないと分かっていますが一瞬だけ心臓がｷﾞｭｯてなりますね…

このまま一緒にいたいですが俺もそろそろ病院に戻らなければなりません、彼女を夢ノ咲学院に送って行ってあげたいですがここからの道順が恥ずかしながら分からないので困りましたね…

？？｢｢あかり！！｣｣

どうしたものか悩んでいたら向こうから夢ノ咲の制服を着た生徒がこちらに向かって走ってきていますね、幸いこの公園には私と彼女しかいなかったので良かったですがここに幼い子供がいたら確実に泣いてしまうくらいの声量ですよ…

『んん…あれ私いつの間に…っ！あ、ご、ごめんなさい！/////』ｽｯ

すぐさま私から離れた彼女の頬はほんのり赤く染っていてとても可愛らしかったです

『今二人の声が聞こえ｢あかり！｣宗！紅郎！』

あかりさんは彼らに抱きつき再び泣き出してしまいました