【ヒプノシスマイク】1.社畜の私にはあんたらに構ってる暇はない

＊ヨコハマ・ディビジョン＊ ページ32

〈碧棺左馬刻の場合〉


左馬刻｢なんでんなこと言わなきゃなんねぇんだ｣

『そう言うと思った…』

面倒な女だって思われたくないから聞かなかったけどやっぱり気になるものは気になる。


はぁ…と溜息をつく左馬刻にやっぱり聞かなきゃよかったと思う。

左馬刻｢ったくめんどくせぇな…｣

『別に無いなら言わなくていいし…』


カツカツとこっちに向かってきたかと思えば手を首にかける。

『…え？』

その瞬間、ギリギリと首を絞められその上から噛み付くようにキスをされる。

苦しくてまともに息が出来ず、涙がボロボロと溢れてくる。


『かはっ…さ、まとき……』

左馬刻｢その顔だな｣

『は、』


そういった途端手が緩められ思わず噎せ返る。

そして左馬刻が目線を合わせてしゃがんできて、見たことが無いくらい穏やかな笑顔で言った。


左馬刻｢俺、お前の泣いた顔が一番好きだ｣


結果:サイコパスすぎてこわい

｢…泣き顔だけじゃねぇけどな｣


〈入間銃兎の場合〉


銃兎｢今聞くのか……｣

『だって…』


銃兎さんの寝室で押し倒され、つい焦って聞いてみる。

しかし、聞く耳を持ってくれず深いキスをされる。


『んっ、銃兎さ、ん』

銃兎｢チッ…眼鏡が邪魔だな｣

面倒臭そうに眼鏡を外して乱暴に机に置き、ねっとりとしたキスを再開する。

息苦しくて、でも銃兎さんがカッコよくて好きでぐちゃぐちゃな感情が入り混ざる。


銃兎｢…はぁ……煽んじゃねぇよ｣

『な、なにが…？』

ガラリと雰囲気が変わり、獲物を狩る獣の目をする。


銃兎｢俺が大好きだって言うどろどろに蕩けたその顔、最高に唆る｣


結果:何かのスイッチを押してしまった

｢今日も可愛く啼いてたな？｣


〈毒島メイソン理鶯の場合〉


理鶯｢沢山あって言いきれないが……全部じゃダメなのか？｣

『ん゛ん…好き…でもそう言うことじゃないんですよ！』

理鶯｢うむ…そうなのか｣


いつも直球で言ってくれるけど、ここが好きとかは聞いたことがないから少しだけ気になっていた。


『でも充分伝わってるので無理しなくていいですよ？』

理鶯｢不安になったのなら謝る。
だが、小官にはAしかいない、好きだ。｣


ぁああ…スパダリかよぉ…

ふわっと笑いながら頬を撫でてくる理鶯さんにかなり悶える。


『私も理鶯さんしかいないです…大好きです…』

そう言うと何故かそっぽを向かれ、嫌な気持ちにさせたのかと思ったら耳が真っ赤に染まっていた。

……可愛すぎんだろ…


結果:ただのイケメン

｢…少し恥ずかしいな……｣

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