【ヒプノシスマイク】1.社畜の私にはあんたらに構ってる暇はない

＊イケブクロ・ディビジョン＊ ページ31

〈山田一郎の場合〉


一郎｢なっ、き、急にどうしたんだよ……｣

『ダメ？それとも私の事好きじゃない…？』

二郎も三郎も用事があって出掛けていて、暇なので一郎の部屋に突撃する。


一郎｢はぁ！？誰が好きじゃないって言ったんだよ！好きだ！！｣

『お、落ち着け』

おぉ、急に大声出すからびびった…


一郎｢…ぶ｣

『ん？なんて？』

一郎｢だから…全部だよ｣


隣に座って居たはずなのにガラッと視界が変わり目の前には天井と一郎の顔。

『あの、一郎？これは』


動転する私を他所に見たことのないくらいの悪い笑みを浮かべて一言。

一郎｢安心しろよ。身体にたっぷり教え込んでやるからよ ｣


結果:この後めっちゃ擽られた

｢はぁ…よくやった俺の理性｣


〈山田二郎の場合〉

二郎｢姉ちゃんの好きな所？｣

『うん、二郎は好きーとか言ってくれるけど、どこが好きなんだろーって思って。』

でも二郎のことだからスラスラ言ってくれそう…と少し自惚れるが、当の本人は下を俯く。

あ、れ…？
『もしかして、ない…？』


うわぁ…恥ずかしい。弟に好かれてないなんて万死に値する。死のう。


二郎｢ち、違う…！ただ、その、｣

バッ！と顔を上げる二郎の顔は真っ赤で、何故か少し目がうるうるしている。
え、可愛い鼻血でそう。


二郎｢その、恥ずかしい…沢山あって、言いきれないよ……｣

『…え？』

二郎｢で、でもこれだけは言えるよ！
だ、大好きだよ…｣

『…二郎、愛してる』

かっわいすぎんだろうがぁあそういや二郎純情だった…！


結果:天使がいた。

｢お、俺もだよ…｣


〈山田三郎の場合〉


三郎｢好きな所…ですか｣

『うん！何処かなーって！』

むぎゅむぎゅと三郎を抱き締めながら聞くと、ふっ。と一瞬笑って耳元に顔を寄せてくる。

そして、ふーっと息をかけられ思わずビクッとしてしまう。



三郎｢そうやってすぐ顔が赤くなるところも、弟だからって無防備なところも、この匂いも目も可愛い唇も、優しいところも華奢な身体も全部全部好きですよ｣

『さ、三郎…もう、いいかな…』


わざと耳元で囁くように言ってきて逃げようと腰を引くも、ぐいっと抱き寄せられ逃げられない。


三郎｢照れてるんですか？…可愛いなぁ姉さんは｣

そういや三郎ってこんな背ぇ高かったっけ…？
あれ、手がゴツゴツしてる。

弟ってこんなんだっけ？と思っているとクスクスと頭上から聞こえてくる。


三郎｢…今気付いてももう遅いよ？｣


結果:ヤバめの狼でした

｢ふふ、可愛いなぁ｣

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