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二十一日 ページ22

理想云々の人とぶつかってから数十分後



乱歩さんがいるビルディングに着いた


『乱歩さん、持ってきましたよ』


資料片手に少々雑にドアを開ける


乱「やぁ、思ってたよりも遅かったじゃ
  無いか」


椅子に体育座りをしてクルクルと回り乍
云った


『途中で人とぶつかってしまって…((フッ』

乱「コラッ、そこ嗤わない!」



否だってさ、いい歳した大人が
クルクルと廻ってるんだよ?

地味にツボるじゃん?



『まぁ、茶番はこれくらいにして……
 持ってきたので早速お願いします』

乱「一寸貸して」


急に真剣な顔になった

云われた通りに持ってきた資料を渡す



これで居場所が解れば良いのだけれども




乱「超推理」
眼鏡をかけ、異能力を発動する

本当は異能では無いことを本人は
知らないらしい






___そして現実は想像の斜め上を行った









乱「…探すも何も、近くにいるじゃ無いか」


『へっ?』



思わず間抜けな声が出た


乱「だーかーらぁ、直ぐ近くに居るって
  云ってンだけど」


今度は少々怒り気味に云われた



乱「何かここ最近思い当たる節とか
  無いの?」


『思い当たる事…?
 そう云われてみれば誰かに視られてる
 様な事はありましたけど……真逆ッ!』



乱「そうだよ。その真逆さ」



まるで子供を慰める様な声色で云った




『でも、どうすれば会えるンですか?』

乱「それが問題何だよねー」



取り敢えずは近くに居るみたいで安心したけど
まだまだ問題は山積みだ_____

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作者名:すみっこ | 作成日時:2017年4月13日 23時

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