【おそ松さん】赤色の人形【ホラー松】第一章

第４５話　優先順位 ページ48

トド松「屋上・・・？何で・・・？」



貴「多分だけど、屋上も【人形探し】の範囲の一部だよね・・・」



トト子「ねぇ？屋上って外だよね？出られるのかな・・・」



チョロ松「ロープがあれば出られる筈だけど・・・」



貴「問題ね？もし、仮にロープがあって降りられたとする。

　 探す場所は更に一つ増えてしまう。さて、その場所は何処？」



トド松「えーと・・・」



チョロ松「本館や別館から離れた旧校舎・・・でしょ？」



貴「正解」



トト子「嘘・・・だよね・・・」



貴「まあ・・・優先順位がまず、体育館の全てを調べ終る。

　 次は屋上に行って【人形の身体】があるの確かめる。

　 あれば、玄関ホールに置いて行き、無ければ、外に出られるか確かめる。

　 もし、外に出られそうであれば、【人形の身体】を探しながらロープを探す。

　 ロープがあれば、屋上に行き柵に縄を結んで降りる」



トド松「ロープが無ければ・・・？」



貴「その時はその時で考えればいい」



チョロ松「じゃあ・・・今Aが言った順位で進めて行こう」



チョロ松がそう言った瞬間・・・



貴「・・・！！」



私は見てしまった・・・



体育館の窓から見える屋上から【赤い人形】が笑いながら見ていた。



その姿を見てしまったのである。



チョロ松「どうしたの？A？」



貴「ごめん・・・チョロ松達・・・今、【赤い人形】を見てしまった」



「「「！！」」」



トト子「・・・え？嘘・・・だよね・・・」



貴「嘘じゃない。【赤い人形】は屋上から見てた」



トド松「でも、振り返らなければ良いじゃん・・・」



貴「確かにそうかも知れない。だけど、【赤い人形】は私の顔を見て笑ってた」



トト子「・・・」



貴「【赤い人形】は私が引き付けるから、三人は順位通りに調べてよ？」



チョロ松「う・・・うん・・・！」



私はそう言ってから、体育館から離れた。

　

トト子(A・・・絶対に逃げて・・・)

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