【おそ松さん】赤色の人形【ホラー松】第一章

第４３話　引き剥がす ページ46

チョロ松「何で・・・鍵を閉めたのに・・・！」



トト子「これからどうするの！？」



貴「三人は倉庫室に隠れて！」



トド松「嫌だ！Aが隠れないなら僕も隠れない！」



貴「トド松・・・ありがとう・・・でも、私は大丈夫だから・・・」



トド松「A・・・」



貴「チョロ松とトト子ちゃん！トド松をよろしくね？」



トト子「う・・・うん・・・！」



チョロ松「A・・・」



三人は倉庫室に向かった。



貴「【赤い人形】！こっちに来い！私が相手になる！」



私がそう言うと【赤い人形】は私の背後から全力疾走で走っている。



貴(もう・・・【赤い人形】を押し付けあるのは嫌だし・・・

　 それに・・・チョロ松達が死ぬ姿を見るのも嫌だ・・・

　 それなら、私が囮になった方がまだマシだ)



私はそう思った瞬間、



貴「！？」



何も無い所で転んでしまったと同時に、【赤い人形】は私の足首を掴んだ。



貴「！！」



そして、【赤い人形】は私の背後をしがみ付いたのである。



【赤い人形】の殺し方には２つある。



一つ目は、自分が振り返ると【赤い人形】が現れる時。



その時の殺し方は、無邪気に虫や動物を殺す様に潰したり、引き裂く。



二つ目は、自分の背後にしがみ付き歌を歌い終わった時。



その時の殺し方は、締め上げられて身体を真っ二つされる。



貴(歌が歌い終わったら、殺されてしまう。

　 それならば、歌っている最中は【赤い人形】は何もしてこない。

　 ・・・と言う事は引き剥がす事も出来る可能性が高い。

　 だったら、引き剥がして【赤い人形】を見ずに逃げないと・・・！)



私はそう思いながら、引き剥がそうとするが・・・



貴(血で滑ってしまう・・・

　 このままでは、引き剥がす事なんて出来ない・・・！)



私は死ぬ覚悟で目を瞑った。

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