【おそ松さん】赤色の人形【ホラー松】第一章

第３０話　役目 ページ34

私達は走りながら階段を降りていた。



勿論、【赤い人形】も怒っているのか、全力疾走でこっちに向かっている。



貴(このまま階段降りれば・・・行ける・・・！)



私はそう思った瞬間、



貴「・・・！！」



【赤い人形】が階段を飛び降りたのを見てしまった。



どうやら、【赤い人形】は十四松の背後を抱き付こうとしている様だ。



十四松の横に走っていたが、わざと少し遅らせて十四松の背後を走る様にさせた。



理由は、前回と同じ、時間稼ぎの為と十四松を庇う為。



私の読み通りだった・・・



「「「「！！」」」」



【赤い人形】は私の背後に抱き付いたのである。



貴「チョロ松達！速く階段を降りて、それを置いて逃げて！！」



私はそう言うと、十四松は泣きそうな表情で・・・



十四松「A・・・」



貴「泣かないで・・・十四松・・・」



私はそう言ってから、ニコッと笑うと・・・



貴「私なら大丈夫だから」



十四松の頭を撫でてから、来た道を戻って行った。



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ｉｎ 西棟の４階



確か・・・カラ松が言っていたような気がする・・・



カラ松『背中にしがみ付き、歌い終わったら、殺される噂もある』



カラ松の言う言葉があっているならば・・・



歌が歌い終わったら・・・殺される・・・



つまり、それは歌い終わるまで殺されないと言う事・・・



私の力では、【赤い人形】を引き剥がせないけど・・・



少しの時間稼ぎになれる・・・



そして・・・【赤い人形】が歌い終わった。



貴(これで・・・私の役目は・・・果たす事が出来たかな・・・)



私はそう思った瞬間、【赤い人形】によって殺されてしまった。

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