【おそ松さん】赤色の人形【ホラー松】第一章

第１８話　提案 ページ22

トト子「取り敢えず、前回は逃げても駄目だった・・・じゃあ、次はどうするの？」



トト子ちゃんは机の上に座り、私達に問い掛けた。



チョロ松「そうだった・・・次・・・どうする？」



カラ松「逃げても駄目っていう事はどうする事も出来ないな・・・」



貴「・・・」



十四松「僕からの提案だけど・・・良いっすか？」



十四松は若干、不安そうな表情で私達の顔を見つめている。



おそ松「提案・・・？」



十四松「逃げても駄目なら・・・

　 あの子に頼まれる前に僕達の手で殺してしまうのは・・・どうかな・・・？」



「「「「「「「・・・！！」」」」」」」



十四松の提案を聞いた私達は驚いた。



貴「十四松・・・殺すって・・・あの子はクラスメイト・・・なんだよ？」



十四松「確かにそうだけど・・・

　 そのクラスメイトの子が僕達に【人形探し】をさせているんだよ・・・？

　 本当は殺すって言う選択はしたくなかったけど、

　 もうあんな苦痛に耐えるのは嫌だし、皆が死ぬ姿を見るのも嫌だよ・・・」



十四松はそう言いながら泣き出した。



十四松が言いたい事も気持ちも物凄く分かる。



私もあんな苦痛に耐えるのはもう嫌だし、皆が死んでいる姿を見るのも嫌だ。



だけど、殺すって言う選択肢以外も何処かにある筈。



おそ松「それなら・・・一松・・・」



一松「！！」



おそ松「カラ松を突き飛ばし殺したお前ならあの子を殺せるよな？」



一松「あの子を殺すって・・・何を言っているんだよ！

　 確かにカラ松を殺してしまったけども、それは【人形探し】の事だろ！

　 もし、殺してしまったら、明日から俺は殺人者じゃん・・・」



一松がそう言った瞬間、おそ松は椅子を蹴り上げた。



おそ松「そんなの関係ないだろ。カラ松を殺している時点で人殺しなんだから」



一松「・・・」



貴「・・・」



一松があの子を殺したら、【人形探し】は終わって、明日が来るかもしれない。



だけど・・・あの子を殺す事は正しいのかな・・・？

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