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爆発 ページ14

nonside

依頼の帰り道、二人は静かに歩いていた。

A「…何故、萩尾さんを知っているのです?」

二人の静けさを破り、口を開いたのは、Aだった。

国「お前の言う〔萩尾〕は3年前に死んでいるだろう」

A「何故知っているのです」

国「立ち会った事があるからだ。
俺の相棒だった〔萩尾〕も其処に居た。
お前があの時逃げた理由は、俺の此の姿があの〔萩尾〕に似ていたからだろう?」

Aは、静かに頷いた。

国「俺が見た時も、〔萩尾〕は此の姿だった。
自分でも、此の格好を見た時は〔萩尾〕かと思った」

A「私は…」

Aが口を開く。

A「私は、〔萩尾さん〕の死に立ち会って無いんです。
彼の人の最期の言葉を聞いて居ないんです。
今、此処に私が居るのは、彼の人が身命を賭して闘ったからです。
でも…」

少女が国木田の方へ顔を向ける。

A「私は死にたいんです」

A「解っています。
助けられた命を捨てようとしている事は、恩を仇で返す事だと。
それでも、死ぬしかないんです」

『パァン!』

乾いた音が街中に木霊した。

国「好い加減にしろ!」

乾いた音は、国木田がAの頬に平手打ちした音だった。
大の男が行成幼い少女に平手打ちし、怒声を浴びせた為か、群集の目が二人に突き刺さる。

国「先刻から聞いていれば、助けられた命を捨てるだの、死にたいだの言いおって、そんなに自 殺したいか!」

A「私は貴方の同僚の何処ぞの自 殺主義者の様に愚かではない!
私は強いて言うならば自滅主義者だ!
決して自ら死のうと試みる阿保ではない!」

国「何方も変わらんではないか!
自 殺にしろ、自滅にしろ、救われた命を捨てる愚行に変わりは無いではないか!」

A「違う!
私は抑も救われるべきでは無かった!
五つも異能を持っている人間なんて、最早バケモノだ!
生きている事が罪だ!」

国「誰がそう決めた!
誰が罪だと言った!
お前がしている事は自己満足じゃないか!」

A「裁かれない罪はどうすればいいの!?
罪を裁くべきは己自身じゃないの!?」

二人は、騒ぎを聞き付けた同僚に止められる迄、喧嘩をしていたという。

処分→←偶然論者


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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 国木田 , 太宰   
作品ジャンル:アニメ
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夜叉の子(プロフ) - 小説君さん» 有難うございます!『爆発』で国木田さんに夢主を平手打ちさせて、今、若干焦ってて…どうしよ (2018年1月4日 16時) (レス) id: 017f1a22fa (このIDを非表示/違反報告)
小説君(プロフ) - 国木田さん大好きでいつも見てます。お互い頑張りましょうね(*´∇`*) (2018年1月2日 22時) (レス) id: e8924cef62 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜叉の子 | 作成日時:2017年11月17日 20時

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