【進撃の巨人】憲兵の狙撃手２ (ページ29)

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９４話ページ29

作戦実行当日。

『じゃ、指示したように動いてねー。』

全「ハッ！」

兵士達に配置につくように伝えた。

ナイル団長は、ボクを信頼しきっているからね。

兵士達を指示するのはほとんどボクの役割だから。

アニをアルミン達がいる所の近くに配置するなんて、朝飯前だ。

『さぁて、ボクも動くかな。』

そういって、ボクはベルとラージを呼んだ。

もちろん、この2人も協力者だ。

ベルは団長の気を引き、

ラージはアニの監視だ。

ボクは、エレン達と一緒にアニを地下に引き込む役だ。

『うまくいくといいけど・・・。』

するとそこに、

バサッ

一羽に鷹が飛んできた。

この鷹は、ラージが飼っている「ルーナ」である。

ルーナの足には紙が巻いてあった。

広げてみると、

「今、アルミンと合流しました。」

と、ラージらしい綺麗な字で書かれていた。

ここまでは順調だ。

問題は、ここから。

アニがすんなりと地下に入ってくれるのだろうか。

アニだって、頭が悪いわけじゃないだろうし。

『動くかぁ。』

よいしょ、と変な声を出しながら立ち上がる。

その時、

クラッ

『(げ、めまいかよ・・・。)』

この頃、めまいが多くなった。

酷い時には立ち上がることさえ困難になる。

それでも、この作戦を失敗させる訳にはいかない、と気を引き締める。

・

・

・

予定の地下入り口に着いた。

ちょうど、エレン達もついたところらしく、

アニに説明をしていた。

『(・・・ごめんね。)』

心の中でアニに謝り、

四人にバレないように近づいた。