私がこの世でいちばんです (ページ4)

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ーside CELIー

MV撮影が始まって4日目。

ほとんどすでに撮り終わっており、今日はスンオッパ達に宣伝してもらう用の映像の撮影をする。

今は髪の毛をセットしてもらっている。
さすがYGお抱えのヘアメイクさん、手際が良いなぁと感心していると。

BB「Aやー！」
『うっわ、びっくりした！チッ、ジウォナー！怒』
BB「やー、なんだよその反応。友達の少ないお前の唯一の親友だぞ」

いや、親友って自分で言うな？

BB「お、髪の毛ばっさりいったな。似合ってr」
ヘアメイク「ちょっとバビ君！セット中なんだから触らないで！」

へっ、怒られてやんの。
レディの髪の毛触ろうとするからだ、ざまぁみやがれ。

この人はキム・ジウォン。皆様ご存知、IKONのラップ担当でBOBBYという名前で活動している。
私より3つ歳上だが、彼が練習生として入所して来た時からの知り合いで、タメ口で話さないとしつこいので敬語は使っていない。

まあ、レッスンこそ一緒にならなかったものの、事務所の同年代では唯一の友人だ。

『ジウォナ最近忙しい？って、私もこれからはバビオッパ♡って呼ばなきゃか。』
退屈そうに携帯ゲームをしているジウォンに話しかける。チッ、他人の楽屋でくつろぎやがって。

BB「げ、マジで気持ち悪いからやめろって！
んー、忙しいね。なんで？？」

うーん。
ジウォンの頬に手を伸ばす。

ヘアメイク「(！？？？/////)」

『あ、やっぱり。なんか痩せた気がしたんだよね。』
BB「えー分かる？？メンバーにも鎖骨出過ぎって言われた」
((さわさわ))
『本当だー。ちゃんと食べないと骨になるよ』

ヘアメイク「、、君たちっていつもそんな感じなの？？」

『「？？そうですけど、、？？」』

ヘアメイク「(眼福。。)はい！出来たよ！」
『ありがとうございます！行って来まーす。』

眺めの良いバスケットボールコート。
私とジウォンの曲が流れている。
やっぱこの人、うざいけどラップうまいな。
声が喰われないようにするの大変だったわ。

まだ機材がそろってない様だったので、待ってる間に軽く準備体操でボールをつきながらダンスのステップを踏む。
BB「相変わらず運動神経いいよな、お前」
『まーね。天才だから？？笑』
BB「やー！怒」

ボールを取ろうとしてくるジウォンを、流れている音楽に合わせてドリブルでかわしながら挑発するようにダンスステップを踏む。

その様子がカメラマンに撮影されていている事を、この時はまだ知らなかった。