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『人間、騙したなぁ!!!』


妖怪は私達を物凄いスピードで追う。


どうしよう。どうしよう。とうしよう!!



「立花…ごめん。」


忍はそう言って止まる。


何してるの…!

「早く逃げないと!」


「逃げても無駄だぜ、妖怪何匹いると思ってんだ。」


嘘……じゃあ…どうなるの?


もう無理だと思って私はその場に座り込んだ…。
あぁ…きっと食べられてしまうんだ…。


「立花、お前だけでも逃げろ。俺が時間を稼ぐ」



「ダメだよ!そんなこと…」


『人間達、否。七鬼忍とそこの女…絶対に逃がさないぞ、そうだ、食ってやろう。
少しずつ少しずつ、チビチビいたぶってやろう!』



キャッキャッと笑いに包まれる。
そう…いつの間にか逃げ場なんて何処にもなくなっていて、私達は完全に囲まれていたのだ。


『まて、お主ら。そやつらに手は出させんぞ、』


『シン、貴様何を言っているんだっ!!』


シンさん?

何処に居るのかは分からないがどうやら妖怪達の後ろに居るらしい。


『今日は散れ、それとも我とやり合いたいのか?』


シンさんが言うと妖怪達はグッと言葉に詰まり次々に帰って行く。


「すまん、彩様。許しておくれ。
奴らも悪気があった訳ではないのじゃ、行き成り楽しい宴会に人間が現れ困惑していたのだ。」



いや…困惑してるのはこちらです…。


「七鬼忍。貴様にも一応礼を言おう。」

何故か忍には上から目線だが一応…謝った。



「シンって確か立花の式神だよな?てか、立花って妖術師だったのか?」


いーえ、全く記憶にございません!


「それもそうだろう。彩様は我々と会ったことがないし、存在意義も知らないのだから。」


存在意義?


「どういうことですか?」


「今はまだお話しするわけにはいけませんので……また、時が来たら話しますよ」



「なぁ、良いか?」


「なんじゃ?
七鬼、貴様には借りがあるからこうして質問に答えてやっておるのだからな、」



シンさんは何でそう上から目線なのかな?



「じゃ、聞くけど、なんで立花のこと彩様とか呼んでんだ?」


あ、それ私も気になる!


「シン、こやつの質問の意味が良く分からないのだが?」



「ミヤ、大丈夫だ、我も分からん。」



何が分からないのかが分からん…。


「七鬼、彩様は彩様だぞ?」


う…分からない……というか…何で私のこと知ってるのよ、



「今日、初めて女将さんやシンさんと会ったのに、何故私のことを知ってるんですか?」

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マシュマロ - おもしろい (2020年2月2日 9時) (レス) id: 01b39ab0f1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 魔理沙さん» ありがとうございますwその事件は新しく作った小説の方で進めていきます (2019年8月13日 10時) (レス) id: fbca833c0b (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙 - すっごく面白い。彩はどんな事件に巻き込まれるのかな? (2019年8月13日 10時) (レス) id: 32185305c0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すいません。なんかいじってたらアカウント消えたので、新しくしました。神の子などの作品等は新しく作り直します。ご迷惑おかけします…。 (2019年8月11日 13時) (レス) id: fbca833c0b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - lkwistervenさん» 返信遅くなりすいません。ありがとうございます。更新頑張りたいと思います! (2019年8月11日 11時) (レス) id: fbca833c0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2019年1月27日 12時

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