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『すっごい…中はこんな風なんだ……』
アズールの写真を返すついでに、アトランティカ記念博物館に皆で行くことになった。
遠足…と言った方がいいかもしれない。
『外見も凄かったけど……中はもっとすごいね…』
デ｢伝説の海の王か…海の魔書以外にも偉人は沢山いたんだな。｣
たしかに……歴史の勉強にもなるなぁ。
ア｢皆さん、ようこそアトランティカ記念博物館へ。本日は《モストロ・ラウンジ》の研修旅行…という名目で貸切営業となっておりますので、ゆっくり楽しんで行ってください。｣
研修旅行で貸切にできるんだ……ちょっとびっくり。
でも、貸切なら人を気にせず楽しめるし…アズール流石だな。
『あれ、アズールは元の姿に戻らないの？』
ジェイドさんやフロイドさんが元の姿に戻って羽を伸ばしている反面、アズールは人間の姿のままだった。
ア｢僕のようなタコ足の人魚は珍しいから、こっそり写真を返したいのに変に印象づくのは嫌なんだ。｣
『そっか……見たかったなぁ、アズールの元の姿。』
ア｢ふふ、そこまで言うなら今度ラウンジのプールで戻るよ。｣
『ホントに？！楽しみにしてる！』
皆がそれぞれに好きな場所に行って2人になったからか、アズールは珍しく敬語を外して話してくれた。
ア｢……これでよし、と。｣
『写真、そのままにしたんだね。』
ア｢うん。
……昔の写真を全て消せば、僕がバカにされていた過去も消えるような気がして…
海の魔女は昔の悪行を覆す程の働きで人々に認められた。僕は彼女のようになりたいと言いながら……結局、過去の自分を否定し続けただけだった。｣
『アズールが他人から能力を奪ってたのは、授業の応用じゃなくて……アズールのユニーク魔法だよね？ジェイドさんから聞いた。』
ア｢うん…そうだけど？｣
『……アズールは、誰かから能力を奪わなくても充分凄いよ。』
ア｢……え…？｣
『何せ、あの学園長に頭を抱えさせた稀代の努力家だもん。』
ア｢僕が……努力家…？
……ふっ…勝手に美談にしないでよ。僕はただ、昔いじめてきたヤツらを見返したかっただけなんだから。｣
『うーわ、褒めてあげたのに……素直じゃないなぁ、全く。』
ア｢ちょっ…髪が崩れる…っ！｣
『顔赤いの隠せてないよ〜www』
頭撫でると顔赤くなるの、絶対今後も変わらないと思うな。いや、変わって欲しくないわ、だって可愛いもん。
ア｢………ねぇ、A。｣
『んー？どしたの？』
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雲(プロフ) - 永白(なしろ)さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年6月14日 11時) (
レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
永白(なしろ)(プロフ) - 雲さん» 返信ありがとうございます。理解しました。続きが楽しみになりますね！無理せず更新頑張ってください (2020年6月14日 10時) (レス) id: 5ed5510ec6 (このIDを非表示/違反報告)
雲(プロフ) - 永白(なしろ)さん» コメントありがとうございます、分かりずらくてすみません。この回答で理解していただけたでしょうか… (2020年6月14日 10時) (レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
雲(プロフ) - 永白(なしろ)さん» 夢主さんは、グリム達に対してやりすぎだとは思っていますが、契約に対しては反対せず協力する、という感じです (2020年6月14日 10時) (レス) id: 284fba7001 (このIDを非表示/違反報告)
永白(なしろ)(プロフ) - 働き詰めのイソギンチャク達や泡まみれのグリムを見てやり過ぎだとか思っていたのに対して、契約するシーンでは逆の反応。グリム達に対してやり過ぎだ、という感情は実は全く思っていなかったと言うことでしょうか？ (2020年6月14日 8時) (レス) id: 5ed5510ec6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲 | 作成日時：2020年6月9日 15時
