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そうこうしている内に、退社時間、そしていよいよ合コン会場に向かう時間だ。随分乙な雰囲気の場所なのだが、最近はネットで急激に流行ったスイーツをイチオシとして出している若者寄りの居酒屋だ。到着すると相手方、男性グループの方は既に集まっていた。何やら芸能関係者ばかりで…若干名人気アイドルがいるとかなんとか。何処の事務所のやつだ。合コンなんか参加するもんじゃないぞ、愚か者。……と言っても、先輩から聞いた話によればアイドルの方は「飾り物」のようでつまりは、引き立て役にあたるそうだ。恋愛をするのではなく、あくまで社会人の交流として。
「ひのっち、見て見て！」
「どうしたの？」
「今日参加するアイドルの人って、あの人じゃない…っ！？」
「えー、誰…で………」
友人の指差す方向に居た人物が視界に入る。言葉が崩れ落ちるように消えていく。語尾が空に溶ける頃には、既にその人と目を合わせていた。互いに目を見開いて、何度も状況整理をするように頭を冷静にしても…出来るわけがない。
「あれって、斎宮宗と月永レオ！」
「………」
そういえば、今日参加してる人って今秋放送するドラマのスタッフとキャスト…それにディレクターさんが多いって先輩言ってたっけ。そう言えば、あの意味のわからない組み合わせの二人が共演するって言ってたっけ。
月永レオよ。
今日、飯っつったよなおまえ…。
れおを睨んでいると、未だにこちらに気づいていない斎宮が使い慣れていなかったであろうスマートフォンを少し不器用そうに操作して耳に当てる。微かに聞こえた声は。
「影片、やはりすぐに帰る。気分が悪い」
「待てよ、シュウ！おれをこの状況で置いていくなんて許さないぞ！」
「ノン！見知らぬ女と何をはな………」
斎宮と目が合う。
私は、にへ、と歪んだ笑みを浮かべた。
「帰らせてもらうよ」
「頼む！！！帰るな！！」
「見知った小娘もお断りだね！」
私からも頼む！！帰るな！！！
二人きりにするな！！
終わり
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眠井さん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年2月26日 1時) (
レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
まえむ - 続きが見たいです！更新待ってます！ (2019年12月30日 1時) (レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - お願いします！ あっ、でも無理はしすぎないで下さいね。お体にお気をつけて。応援してます！ (2018年4月20日 18時) (レス) id: adf71d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
かきのたね(プロフ) - お二人共コメント返信遅くなりすみません！ぜひやらせていただきます！ (2018年4月20日 11時) (レス) id: 927894499b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 合コンネタやってほしいです！リクエストでいいですか？ (2018年4月19日 22時) (レス) id: adf71d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かきのたね
| 作成日時：2018年1月2日 23時
