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口元に人差し指をおいて「しぃ」と言う。そして言葉を返す前に服のボタンを1つとって首元に顔を埋める。片方の手首を掴まれたまま私はびくっと奇襲に耐え忍ぶ。声を殺して、目をキュッと瞑ると途端チクリと痛みが走る。
「いっ……！！！」
噛まれた。そう認識して私は月永をきっと睨んだ。すると噛んだ場所をちろりと一回舌先で舐め、こちらを見てふっと笑うだけではないか。謝ることもなく、満足げにこちらを見て。
「大人になる為の、イイコトしよ」
「ばっ、学校…っ！！」
首に吸い付いて笑う。
心臓がいかに早くどくどくと波打っているのか伝わっているのだろう。月永が実に楽しげにしている。大人なこと、だなんて破廉恥な…。私は目を瞑って必死に耐えて、としようとしたその時。手首をぱっと放して月永があっけらかんと笑う。
「なんてな！流石にこんな所でするわけないだろ〜」
「……」
「騙されたろ？これがいたずらってもんだ！わははっ！」
放心状態の私は脱力して床に突っ伏す。
「月永てめぇ……」
「可愛かったぞ〜、まぁ面白さの方が上だけど」
「絶対ぶっ飛ばす！！！」
ステージのパフォーマンス中なのを忘れず、しかし出せる最大限の声で一喝し、キッと睨みつける。半ば戸惑う私の心中を察した月永は素早い動作で笑いながらグイッと顔を近づけて、囁く。
「…次は、ちゃんと二人っきりの時な」
「……っ！！！」
甘過ぎるいたずらはハロウィンには必要ないと思った。
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眠井さん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年2月26日 1時) (
レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
まえむ - 続きが見たいです！更新待ってます！ (2019年12月30日 1時) (レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - お願いします！ あっ、でも無理はしすぎないで下さいね。お体にお気をつけて。応援してます！ (2018年4月20日 18時) (レス) id: adf71d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
かきのたね(プロフ) - お二人共コメント返信遅くなりすみません！ぜひやらせていただきます！ (2018年4月20日 11時) (レス) id: 927894499b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 合コンネタやってほしいです！リクエストでいいですか？ (2018年4月19日 22時) (レス) id: adf71d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かきのたね
| 作成日時：2018年1月2日 23時
