愚痴に聞く耳 ページ14
「えぇ?泉ちゃん嫌いなのォ?」
「見た目詐欺師ですよ、あんなワカメ」
「あらら、出会って2日とは思えない毒舌ねェ」
「鳴上先輩はよく平気ですね、あんな灰色ワカメ」
お茶を飲みながら鳴上先輩と話す。
朝からとんでもないモーニングサプライズを受けて情緒が安定していないのだ。私が愚痴を話すように嘆いていると、どうやら呼び方を気にしたらしく
「鳴上先輩だなんていいのよォ?アタシの事はお姉ちゃんって呼んで?」
「ハードル高ぇ。せめて段階踏ませて下さい」
「もうっ照れ屋なんだから〜」
照れるとかの問題じゃない。
性別的な問題です。
渋々、月永さんの呼び方を真似してナルちゃんで事を収めた。
にしても、瀬名先輩は全然違う。
あんなムカつく奴の下につくとか…願い下げたい。ふざけるな、ある種のセクハラとやらを受けたんだぞ。時代が時代だし、法廷で戦って勝てる自信しかない。全く、マフィアというのはどいつもこいつも自分勝手か。私の枯れた青春にもう少し優しくしてもらいたいのに深い接吻で与えられたのは容赦のない塩の猛攻撃。どうしてくれる、傷が癒えぬ。
更に、癪なのがマフィアの仕事で私が任されたのはデスクワーク。馬鹿にしてるのか。これでも色んな闇市やら何やらを転々として文字書きは数年していない。言語や言葉は覚えていても頭を使うことは身体から習慣が消えたせいで幼児のそれと変わらぬくらいだと思う。特に計算や財務系のオフィスワークなど以ての外。
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サクラ(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしてます!! (2020年4月13日 11時) (レス) id: 95161687a4 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - 凄く面白かったです!これからも応援しています!更新頑張ってください! (2017年12月25日 1時) (レス) id: 96aa2f1931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かきのたね | 作成日時:2017年11月19日 22時