ある一族長の過去

ルームメートは女の子 ページ28

？「は、入っていいですよ…」

数分後、俺はようやく中へ入ることを許された。目の前にはお嬢様風な肩出しフリル、色は白だ、を着た先程の少女がいた。肩の露出が少しばかりセクシーというか…。改めて少女の顔を見ると自分と同じくらいの歳に見える。幼さを残す顔立ちだが、それとは対照的にどこか大人の気品を持っているように見える。

イフ「えっと…。さっきはゴメン…。俺はイフ……ってさっきも言ったよな？w」

少し気まずい空気をどうにかしようとしたいのだが相変わらずへの字の口で俺を睨んでいる。笑ったら可愛いのに…。なんて言ったら殺されそうだ

？「私はフールベル=バーン=クルト=アポローン……フーと呼んで下さい」

イフ「名前……長いな」

フー「覚えるのも大変です…」

しばらく無言、後にどちらからでもなく笑った。何とか空気が和んだようだ。俺は彼女に色々と聞くことにした

イフ「何でルームメートが男女なのかねぇ…」

フー「私もさっきは驚きましたがここではあまり珍しくないんですよね…。因みに私は[下級生]です…」

語尾が少しばかり小さくなった。下級生とはそんなに不名誉な称号なのだろうか？よく分からないが生徒間で階級が出来ているのかもしれない。

イフ「俺は[上級生]さな。つっても編入初日だからここでの実力はまだ分かんねぇ」

フー「はぁ…。そういえばその髪…」

ん？ああ、そういうことか。俺の髪は当然ながら赤。そして、彼女の髪もまた赤だ

イフ「ああ。俺もサラマンダーだぜ」

フー「やっぱりですか…。あまり同族の人と話す機会が少なくて…」

イフ「へぇ…」

とまあ、これがフーと俺の最初の出会いである。フーについて知りたい奴は[光ノ学園番外編!!リコの日常、非日常セカンドシーズン!!〜そうだ、部活を作ろう〜の[光ノ学園生徒会vs便利部]を読んでくれたまえ

作者の追伸

普通に上着来ても冬服着ても暑くなくなりましたね。最近は１日一話作っているのですがいつまで続くか分かりません(笑)

是非ともこんな情けない自分の駄作を暖かい目でご覧下さいませm(__)m

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