孤独な精霊 ページ3
三年前
イフ「……………」
ここは神殿の中。イフは今、縄で拘束されている。目の前には白い布を羽織った少女がいる。彼は彼女に捕らえてしまったのだ。
少女「それで何故こんなところに来たのですか、変態さん」
イフ「えーっと…ここの精霊と契約しようと…」
少女「では何故私の裸を覗こうとしていたのですか？」
イフ「違うんすよ！！不可抗力なんすよ！！」
少女「分かりました。目を潰すだけで許しましょう」
イフ「えっ！？ちょっとそれはダメっすよ！！」
少女「どうしましょうかなー？」
イフ「そ、そんなぁ…」
彼は必死に逃げようとつい最近習った炎魔法を使い縄を燃やした。そして彼女に護身用の剣を突き出した。
イフ「形勢逆転っすね。あんたは誰なんすか？何でここにいるんすか？」
少女「ふむ…。貴様の答えましょう。私はイフリート。ここの神殿に住む炎の精霊よ」
イフ「イフリート…っ！？」
少女「私が欲しいのなら勝ちなさいっ！！」
そう言うと彼女は彼に攻撃する。
イフ「くっ！！」
彼も反射的にブロックする。そして二人の死闘が始まった。数十分後、体中に痛みが走る彼は見る。相手も疲れ攻撃が緩慢になっていることに。
イフ(ここだっ！！！)
彼は相手に突進する。彼女はそれを避けようとした。しかし、彼は途中で突進を止め、彼女の足を自分の足で蹴った。フェイントだ。彼女はそのまま地面に倒れる。その時だった。
イフ「…」
イフリート「…え？」
彼は彼女が地面に倒れる直前、片腕で彼女を支えたのだ。
イフリート「…何で…っ！！私は情けをかけられる筋合いは…」
イフ「…できないっすよ。もうすっかり疲れて避けるのに精一杯な人にそんなこと…。それにこれで勝ってもあなたはこの後、絶対に後悔するっす…」
イフリート「…私の負けよ」
イフ「え？」
イフリート「あなたの強さ…そしてその優しさ…私はあなたを認める。だから私と契約して…」
イフ「ありがとう…ございますっ！！」
イフリート「うん！こちらこそ！」
そして彼等の間に絆が生まれ契約が成立した。
イフリート「私の本当の姿…見せてあげる」
イフ「え…？」
ふいに彼女は外に出ると彼女の周りから炎のように赤いオーラが立ち込める。すると彼女の体は赤いオーラの竜巻に巻き込まれやがて、巨大な赤い魔人となった。
イフ「これが…イフリート…」
彼は驚きしかし、彼はその姿にとても感動したのであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遡久野(プロフ) - うむ。ものすごく面白かった。一応続き楽しみにしてるからなぁっ？！ (2015年12月26日 1時) (
レス) id: dfc3f4d26e (このIDを非表示/違反報告)
アカ(プロフ) - 虎紅さん» ありがとうございます。たまにはホームページにでも遊びに来て下さいね……？ (2015年12月20日 19時) (レス) id: 88c7bc21b1 (このIDを非表示/違反報告)
虎紅 - イッフゥゥゥン!!最近光ノ来れてなくてごめん!!久々にみたけど面白かったよ!! (2015年12月19日 12時) (レス) id: 13f5557f4b (このIDを非表示/違反報告)
皐 - 面白ったです^^続き楽しみにしてまーす。 (2015年2月3日 18時) (レス) id: 5b124350dd (このIDを非表示/違反報告)
星野 鈴 - 最高です！！☆ヽ(最´∀｀高)ﾉ★更新頑張ってください！！ (2014年12月12日 19時) (レス) id: fee17f8af9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
