#290.感情 ページ42
・
「さ〜て！」
スバルは北斗を離すと、天祥院先輩を見た。
「戦おうよ、生徒会長……☆」
「ふふ、かかってきなさい……♪」
普段は見ないような妖艶なスバルの笑みを、天祥院先輩は受け流した。
アイドル科の歴史が、大きく変わろうとしていた。
☆
「お願い、神様……」
命が両手を合わせて、上を向いて祈っている。
「北ちゃん達に、ご加護を……!!」
その姿は、神の周りを飛び回っている妖精や天使を彷彿とさせた。
命は、幼なじみの方が大切なのだ。
「勝てる……勝てる、よね？」
あんずは疑心暗鬼になって、さっきから頭を抱えている。
よほど、混乱しているようだ。
「……信じよう、スバル達を」
私達は、見てることしかできないけど。
【S1】の時だって、あの子達は奇跡を起こしてくれた。
『紅月』に勝利して、強くなったのだから。
「……大丈夫、きっと」
それなのに、何で。
私の腕は、フルフルと震えているの＿＿＿。
パチッ
不意に、スバルと目が合った。
そんなに酷い顔をしていただろうか、スバルは1度驚いた顔をする。
だけど、すぐに柔らかい笑みを浮かべた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和花(プロフ) - わたみずさん» ありがとうございます！更新頑張りますね!! (2018年8月31日 17時) (
レス) id: 1e9cdb3643 (このIDを非表示/違反報告)
わたみず(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！♪(*‘ω‘ ≡ ‘ω‘*)♪ (2018年8月30日 18時) (レス) id: f57990a05b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和花 | 作成日時：2018年8月19日 18時
