83．自分らしいのは ページ40
A「……」
母親の病室に立ち寄った後、病院の屋上に来ていた
A「っ冷たっ！！…修也？」
豪炎寺「飲むか？」
横を見ると、缶ジュースを持った豪炎寺
A「ありがとう」
Aはなるべく自然に笑って見せた
豪炎寺「…平気な顔するなって言っただろ」
A「……」
すると、顔を隠すかのようにパーカーのフードを被った
A「分かんないんだよね…」
豪炎寺「えっ、、」
A「私が笑ってると腹が立つんだって…前のお父さんによく言われてた」
豪炎寺「…前の？」
A「私のお母さん再婚したの。悠馬は今のお父さんとの子供ってこと」
豪炎寺「…」
A「前のお父さんには相当嫌われてたな〜。いなくなれとか普通に言われてたんもん」
豪炎寺「！．．．」
彼女の頬には涙がつたっていた
A「でもさ．．．みんなは私の笑っているところが好きなんだって。いつも笑ってる私がいいんだって。だから…分からないの」
地面にはポツポツと水滴の跡が落ちる
A「どっちの言葉が本当なのか分からない……。笑えばお父さんの言葉がよぎってきて、お父さんの言葉を思い出だすと、みんなの言葉がささってくる」
と、下を向いたまま豪炎寺に話しかけた
A「修也は…どっちが正解だと思う？」
豪炎寺「…そんなことに正解なんてない。お前はお前らしくいればいい」
彼女のフードを外すと自分の方に抱き寄せた
豪炎寺「俺も笑っているお前がいい。お前の笑顔は、人を元気づけたり楽しませたり、幸せにしてくれる。俺もその一人だ」
A「えっ…？」
豪炎寺「本当は分かっているんじゃないか？どっちが自分らしくいられるか」
A「…私は．．．作り笑いなんてしたくない、普通に笑ってたい」
豪炎寺「フッ、ならいつもみたいに笑ってみろ」
A「うん！！」
涙に濡れたその顔は、どこか美しかった
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遊星(プロフ) - メロン娘さん» 分かりました。 (2020年6月6日 14時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
メロン娘 - 遊星さん» 素敵なお話と言っていただけてとても嬉しいです！これからも読んでいただけたら幸いです。 (2020年6月6日 14時) (レス) id: 12283d556a (このIDを非表示/違反報告)
メロン娘 - 遊星さん» そういう事ですか。安心しました！不具合でも起きたのかと．．． (2020年6月6日 14時) (レス) id: 12283d556a (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 続編が無いから更新停止したのかと思ったんです。 (2020年6月6日 13時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
メロン娘 - 遊星さん» 今日更新したのですが、それでも更新停止と表示されますか？ (2020年6月6日 11時) (レス) id: 12283d556a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロン娘 | 作成日時：2020年5月30日 20時
