299:センラside ページ34
「、、、え？」
坂田にでも殴られたかと思った。
でもおるわけないし、、、幻聴でもないよなと目の前で可愛く瞳を潤ませている言葉を発した本人にもう一度視線を合わせた。
『何で最近してくれないの？』
何度も頭の中で今の言葉が繰り返されて、俺の言葉を待っているAちゃんを見てようやく理解した。
(なんでって、、、)
そんなの、身体が心配だったからに決まってる。
それしか無い。
「身体が心配やったからやで」
「、、、ほんとに？」
それだけ？と潤んだ瞳で見上げられると我慢していた気持ちが爆発しそうで怖い。
「キスも最近少なくなった」
「それ、は、、、俺が我慢出来ひんくなるから」
「ほんと？」
何を言っても、ほんと？と返してくるAちゃんにほんまやでと頷くしか出来ない。
でも瞳は疑ったまま俺を見て本当にそれしかないから他に何も言えない。
どうしよ、、、と見つめていると小さな声と、絡めた指が強くなった。
「もう、元気になった、、、」
それの意味する事なんて1つしかない。
いや、可愛すぎるやろ。
なんなん。
俺の努力は？
キスなんかしたら我慢出来なくなるからしばらくしないでおこうと思っても癖のように顔を見たらしてしまうからせめて回数は減らそうと頑張ってたのに。
お風呂なんか以ての外で入ったら絶対我慢出来ひん。
だからご飯作って待っとくねなんてそれらしい理由をつけて一緒に入るのを避けた。
それでも爆発的に俺の心をくすぐる可愛いことをしてくる時は気付いたら可愛いなとキスしてしまっていた。
さっきのキッチンでの出来事なんてまさにそれで。
もう１食くらい食べへんくても大丈夫なんちゃうかなと浮ついた気持ちを押し殺して頑張ったのに。
目の前のこの子はそのせいで不安になったと瞳を潤ませて拗ねている。
「して欲しい事言ってって、センラ言ったもん」
(なんなん、もう)
怒られた子供みたいな言い方に思わず頬は緩んでしまう。
せめてもうちょっと元気になってからと思ってたのに。
「センラ？」
何も言わない俺に不安になったのか零れそうな雫を拭き取ってすぐに唇を奪うと繋いでいた手は背中に回される。
「〜っ、ん、せん、」
あーぁ。
折角我慢してたのに。
柔らかい舌の感触すら久しぶりで、それに加えて可愛い事をあんなに言われたらリミッターなんて外れてしまった。
「不安にさせたな。ごめんな」
だいすき、と服の裾に手を差し込むと引き寄せられた唇はAちゃんに奪われてしまった。
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あーりん(プロフ) - 神楽さん» ありがとうございます( ; _ ; )元の甘々要素に戻したくてふんだんに取り入れていこうとしてます、、、w甘々になってるのか？と自問自答付きですがw (2019年9月21日 2時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - 甘々ですな...。最高ですな.........。（語彙力低下中） (2019年9月20日 16時) (レス) id: 007b538a5a (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 無為さん» コメントありがとうございます！離れてさせていた分これからは暫くは穏やかな2人をお送りできればなーと思っております！更新頑張ります！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 珠菜さん» ありがとうございますー！長いだけのお話なのに一気読みありがとうございます、お疲れ様でした( ; _ ; )これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ゆうさん» 楽しみにして頂けていて嬉しいです( ; _ ; )！ハラハラしてもらうのが目的だったのでゆう様にそう言って頂けて、伝わってるんだなと安心出来ました！w (2019年9月16日 2時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年8月28日 7時
