304:センラside ページ39
ちょっと寝室で動画でも見てくるねとAちゃんが顔を隠しながら出ていこうと立ち上がった。
坂田との喧嘩は一時休戦。
「え?!大丈夫?しんどいん?」
「いや、ちが「ほら!やっぱAちゃんお前のせいで体調悪なっとるやんけ!」
「うるさいなAちゃん喋っとったやろ黙っとけ!、、、で、やっぱしんどい?」
Aちゃんに向き直ってなるべく優しく声を掛けると三人から、激甘彼氏のお出ましや!だの、そんな声俺らに出したことないとか、心配するくらいなら最初からやるなだの嫌味のように小さく囁かれた。
(わかってたけど無理やったんじゃ!)
何回でも言う。
昨日のAちゃんを目の前にしたら、今でも我慢出来る気はせーへん。
でも、やりすぎたっていう自覚と申し訳なさはもちろんある。
「え、違う違う!本当に見たい動画があるだけで体調悪いとかじゃないから大丈夫!」
「Aちゃん、正直に自分の気持ちは言った方がええよ」
「そーやそーや!もっと怒ったり!」
「我慢の効かねー男だよな」
慌てて首を振ってくれたAちゃんに俺を甘やかすなと口々に畳み掛ける性格の悪い奴ら。
お前らに言われんでも起きたときから反省しとるし!
「ふふ、大丈夫。ありがとう!あんまりセンラの事責めないでね」
終わったら呼んでねと手を振って寝室に向かって行った。
優しい。
Aちゃんにそう言われてしまえばこいつらは俺にきつく当たられへんもんな!
「Aちゃんはああやって言うてくれてるけど俺らは許さへんぞ」
「ちゃんと寝かさねーとだめだろ」
「朝まではちょっとなぁ、、、」
(おい)
Aちゃんがこの場にいない方が言いたい放題できると踏んだこいつらの目は喜々としていてリビングのドアが閉まった瞬間から止まらない。
「朝までなんて言うてへんやろ」
「いや、見りゃわかるやん」
志麻くんが胡座に肘をついたまま眉を顰めるのを見てなんでと言うと首から下をぐるっと1周した。
「キスマーク、あんなに付けるなんて短時間じゃ無理やない?」
「、、、、、見たん?」
「見えただけや!見たんちゃう!」
よし、二人とも殺ろう。と殺気立った俺に気付いた志麻くんは待て待て待て!と手をブンブン振ってよく分からへん動きをしてるけど許さへん。
「お前のTシャツ着てたらああなるだろ!」
とりあえず座れとうらたんが間に入ってくれて落ち着いたものの話は終わってなかったらしい。
俺はしっかりとお説教をくらった。
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あーりん(プロフ) - 神楽さん» ありがとうございます( ; _ ; )元の甘々要素に戻したくてふんだんに取り入れていこうとしてます、、、w甘々になってるのか?と自問自答付きですがw (2019年9月21日 2時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - 甘々ですな...。最高ですな.........。(語彙力低下中) (2019年9月20日 16時) (レス) id: 007b538a5a (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 無為さん» コメントありがとうございます!離れてさせていた分これからは暫くは穏やかな2人をお送りできればなーと思っております!更新頑張ります! (2019年9月16日 2時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 珠菜さん» ありがとうございますー!長いだけのお話なのに一気読みありがとうございます、お疲れ様でした( ; _ ; )これからも楽しんで頂けるように頑張ります! (2019年9月16日 2時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ゆうさん» 楽しみにして頂けていて嬉しいです( ; _ ; )!ハラハラしてもらうのが目的だったのでゆう様にそう言って頂けて、伝わってるんだなと安心出来ました!w (2019年9月16日 2時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーりん | 作成日時:2019年8月28日 7時