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勉強をして色々覚えていく彼には素直に凄いと思うしよく頑張るなぁと尊敬もする。
けど最近は余裕が出てきたのか買ってきたドリルを終わらせたり私が出した問題に答えられたりした時にご褒美を迫られる事が多くなった。
基本彼に強く断る事が出来ない私だけど気を強く持って断ることもある。
問題が解ける度にご褒美を求められてはこっちの身も持たない。
(喜ぶかな...)
定時に帰れた帰り道、日常で使う読み書きはほぼ出来るようになった彼にご褒美を買った。
みんなが来る日だし何も無いのもなと自分と彼の分、そしてみんなの分の洋服。
不思議な格好も見慣れたけど彼の新しい服を見る度にいいなー!と言っていたのと私がいない時に三人で勉強を教えてくれていたらしいお礼。
どんな顔するかな、と家路を急いだ。
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「おかえり、、、?」
「ただいま」
いつもより多い荷物に彼が首を傾げている。
持つよ、とショップバックを持ってまさかと言う顔をしてる。
「センラのはこっち」
「それは嬉しいんやけどあいつらに気を遣わんでもいいって何回も言ってるやん」
もー、と呆れ笑いをしている。
リビングに向かおうとするとおかえりのちゅーまだやで!と慌てて引き止められてしまった。
「おかえりのちゅーも絶対」
「、、、うん」
みんながいるとくっつけないからと思っていたより長めのキスをされて顔が赤くなってないか気にしつつリビングのドアを開ける。
「おかえりー」
みんな思い思いの事をしておかえり、と声をかけてくれる。
「ただいま」
着替えてくるねと声をかけて寝室へ向かうと彼も着いてきた。
「、、、着替えにくいなぁ」
「全部見てるし別にい、」
なんで?と言う顔で話す彼の口を塞ぐ。
「あっち向いてて」
ベッドに座り口を塞いだままの彼の目が文句を言っているような気がする。
追い出すよと言うと慌てて目を閉じて顔を覆った。
着替え終わり、もういいよと声をかけるとベッドから立ち上がり抱き締められた。
「おかえりのぎゅーがまだやったわ」
(荷物あったからか...)
寂しかったと言う彼の背中を撫でると抱き締められた腕が緩んだ。
「Aちゃん」
「ん?」
名前を呼ばれ見上げると彼の顔が近付いてきてキスされる。
片手で頭を抱えられて深くなっていくキスに息が出来なくなって彼の背中を叩くと唇が離された。
「やっと寂しくなくなった」
唇を舐める彼にどきどきして、顔を見ることが出来なかった。
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あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 発狂だなんてありがとうございますw出来る時になるべく更新するようにしているのでこれからもお付き合いお願い致します★ (2019年6月18日 5時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - もう、更新早めで発狂してました (2019年6月17日 19時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 白雨さん» 白雨様ー!ありがとうございます!m(_ _)mキャラクター崩壊も甚だしいですがこれからもよろしくお願い致します! (2019年6月17日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 赤星になりましたね!おめでとうございます〜!これからの展開も楽しみにしてます(*´艸`) (2019年6月17日 11時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» ありがとうございます!深夜更新が多いのでご迷惑をおかけするかもしれませんがお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月16日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーりん | 作成日時:2019年6月9日 16時