97:うしさせ ページ11
「なにそれ?」
「ピザ?ピザ?ピザってなに?」
「ピザや、坂田うるさい」
お給料が出たし自分へのご褒美だと今日は一人ではなかなか頼むのに躊躇していたデリバリーを注文した。
これ頼んだよと郵便受けに入っていたチラシを見せると初めて見る食べ物のようでさかたんはすごいなぁ!なにこれ!とずっと眺めていて、俺にも見せろとうらたんとまーしぃが怒っている。
「いっぱい頼んでたけどよかったん?」
「一人じゃ食べきれないし、自分へのご褒美だから」
さっき買ったばかりのショップバックを見て彼があいつらへのご褒美の意味がわからんのやけど、と呟く。
「みんなにもセンラの先生してくれたお礼があるよ」
「え!なに?」
チラシを独り占めしていたさかたんがキラキラとした目でみんなの目の前に置いていくショップバックに目をやるから笑ってしまう。
「開けてええの?」
「いいよー」
四人とも嬉しそうに紙袋を開けていくのを眺める。
「服だ...」
「うわぁ!ありがとうAちゃん!」
「はよ着てみたいんやけど着替えていい?」
じっくり眺めるうらたんに楽しそうな声をあげるさかたん、早く着てみたいとまーしぃは服を持って立ち上がっている。
「なんもいらないって言ったけど、貰うと嬉しいんだな。ありがと、Aちゃん」
照れくさそうにうらたんが言うから、こっちもなんだかくすぐったい気持ちになってしまう。
「見てー!かっこええやろー」
本当に直ぐに着替えてきたまーしぃが颯爽とリビングに入ってきてみんなに向かってポーズを取っている。
「Aちゃんありがとう。めっちゃ嬉しいわ」
「どういたしまして」
いつもの恰好ではない流行りの服に身を包んだまーしぃを見て、やっぱり顔がいいなと眺めてしまう。
「ちょっと見すぎちゃう?」
彼にじと、っとした目で見られ実際じっくり見てしまったからか言葉が詰まる。
「人間にしか見えないなと思って」
「ほんま〜?」
ならええけど、と拗ねている彼にもう一つ用意していた小さい袋を渡す。
「なぁに?これ?」
「これは、センラだけに特別」
「特別?」
騒がしく着替えている三人に私たちの会話は聞こえてないらしい。
特別という言葉にさっきの不機嫌さはどこかへいったようで開けてもいい?と嬉しそうに袋を開けていく。
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あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 発狂だなんてありがとうございますw出来る時になるべく更新するようにしているのでこれからもお付き合いお願い致します★ (2019年6月18日 5時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - もう、更新早めで発狂してました (2019年6月17日 19時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 白雨さん» 白雨様ー!ありがとうございます!m(_ _)mキャラクター崩壊も甚だしいですがこれからもよろしくお願い致します! (2019年6月17日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 赤星になりましたね!おめでとうございます〜!これからの展開も楽しみにしてます(*´艸`) (2019年6月17日 11時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» ありがとうございます!深夜更新が多いのでご迷惑をおかけするかもしれませんがお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月16日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーりん | 作成日時:2019年6月9日 16時