°94° ページ45
ポロリと落ちたそれに目を凝らしていると、上からさらに赤いものが落ちてきた。何度も見たことのあるはずのそれは優雅に宙を舞い日差しにきらめく。
刹那、ドコッと肉塊が硬いものにぶつかる音がしグンタさんが力なく注吊りになった。
ゆらゆらと揺れるその様から、すでにそれから意思が失われたことがひしひしと伝わってくる。
本来身体中を駆け巡るはずだった、その血はだらだらと肉片に垂れていく。
グンタさんの体の揺れが小さくなってようやく、グンタさんのうなじからごっそりと肉が抉られていることに気付いた。
木に打ち据えられて頬がズタズタになっている。
だが、その傷がついたときには既に死んでいたのだろう。見開かれた目には何の痛みも映っていない。
このまま、
このまま朽ちていくのだろうか。木にぶら下げられ、皮膚とは思えない色に変色し重みで肉が千切れ、ボトボトと地面に落ちる。
しばらくはその下に生えている草も重みによってみすぼらしいさまになるが、やがて分解された栄養をもとに成長し骨や身を覆い隠す。
そして…
ふいに首元が強く締まり現実に引き戻される。
騒々しい空気に気圧されてごくりと唾をのむ。のどの締まりを皮切りに一気に呼吸が荒くなる。
「だれだ!!」
「エレンを守れ!!」
張り上げた先輩方の声の端がかすれている
その張り詰めた騒がしい空気の中、そぐわずにゆらりと揺れているグンタさんが視界の端にいる。思わずその無機質な姿に手を伸ばしてしまう。
どうする?!というオルオさんの問いかけにエルドさんが答える。
全身全霊で本部へ向かうその背中から、突如、まぶしい光が爆発した
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すず(プロフ) - ゆっきーさん» コメントありがとうございます!終わっちゃうんです…私も寂しいですが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです! (2020年3月5日 19時) (レス) id: 5963ed58b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - え、終わっちゃうんですか、、、寂しい(;ω;)最後まで頑張ってください!! (2020年3月4日 22時) (レス) id: 6a0acf7ad8 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ルミさん» コメントありがとうございます!夢主はかなりズレた性格なので書くのがなかなか難しくて‥笑 そう言っていただけると嬉しいです! (2018年8月8日 23時) (レス) id: 5963ed58b4 (このIDを非表示/違反報告)
ルミ(プロフ) - この小説、大好きです!特に夢主ちゃんのマイペースな性格が可愛くて、、、応援しています!頑張ってください (2018年8月8日 18時) (レス) id: 3f807c065c (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 沙羅さん» コメントありがとうー!!嬉しすぎる( ;∀;)忙しくて沙羅ちゃんの小説も読めてない‥‥テスト終わったら一気読みだな!お互いに頑張ろう!! (2017年9月14日 19時) (レス) id: 5963ed58b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2017年8月24日 16時