波乱の合同授業4(麗鳴) ページ31
「直政〜!!弁当じゃ。朝に渡し忘れておったな、すまん。」
「毎朝毎朝ありがとな。今日は兄貴もいたし気にすんな。」
「おぉ、珍しいな。お主がそんなに素直なのは。この前の弁当にハンバーグを入れたのが功を奏したかの?」
直虎は揶揄うような笑みを浮かべ、弁当を差し出しながら直政の顔を覗き込むも直政は弁当を受け取ってから「折角人が気ぃ使ってやってんのに余計なこと言うんじゃねぇよ」と直虎の額を押し、直虎と自身の顔の距離を離した。
直虎は残念だ、とは呟きつつも、従弟に会えたことが嬉しいのかニコニコと微笑んでいた。
「お前、友達いねぇんだな。」
「...悲しい現実を突きつけるな。」
直虎の顔から笑顔が消え失せ、ふい、と顔を反らす。
直政は直虎の頭をぽんと撫でた。直虎はそれが屈辱だったのか恥ずかしかったのか頬を僅かに痙攣させる。
「入学式に国語辞典持っていく奴と友達になりてぇ奴も相当な物好きだろうけどな。」
「...別に国語辞典くらい良いであろう。知識を蓄えるのは悪いことではない。」
直虎はしゅんとしょげながら仲良くお喋りしている銀杏高校の生徒と空木高校の生徒を見つめた。
何を隠そう、直虎が銀杏高校で仲が良いのは直政くらい。
しかも空木高校の生徒にも特に血縁がいたり中学時代の同級生がいたりするわけではないので喋る相手は直政のみなのだ。
「グループワークとか絶対無理...」
「まァいざとなれば俺と組めば良いだろ。心配すんな。」
「ペアワークだとは一言も言っておらんが?直政と私の二人ではグループワークにならないであろう。」
直虎はより一層しょげながら、パーカーのポケットの中で拳を握りしめた。
「お前さ、もしかしてボッチ飯?」
「いい加減にしろ、直政。」
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あーゆ - リョウさん» ごめんなさい… 。荒らし防止の為に変えました。もし再度編集するのでしたらご連絡ください。 (2022年12月11日 12時) (レス) id: 0982d46986 (このIDを非表示/違反報告)
リョウ - すみません、パスワードって変わりましたか?今までのパスを入力しても、間違っているということになって編集できないのですが……。 (2022年12月11日 9時) (レス) @page45 id: c77ecc330e (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊ふゆう - 更新失礼しました! (2022年12月10日 22時) (レス) id: a30ccd45c8 (このIDを非表示/違反報告)
ピピピのピ - 更新失礼しました! (2022年12月10日 19時) (レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
リョウ - 更新失礼致しました! (2022年12月10日 17時) (レス) @page46 id: 2a987646b1 (このIDを非表示/違反報告)
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