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飲み込んだのは ページ10

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「……で、見つかった?」






目隠しの男性は片手で楽々とスマホを操作しながら、そんな投げやりな言葉を問いかける。

しかし彼の軽い声色とは裏腹にその場にはどこか唯ならぬ空気が漂っていて、ほぼ部外者だった私にも何となく緊張感が伝わってきた。


そして完全に正気を取り戻した悠仁が、どこか申し訳なさそうにゆっくり片手を上に挙げた。






「あのー……ごめんそれ、俺食べちゃった」


「______マジ?」


「「マジ」」






……食べちゃったということは、先程悠仁が飲み込んでいたあの塊のことの話をしているのだろう。


あれを食べてから、悠仁は「化け物」に体を乗っ取られたようにおかしくなったのだ。


ことの全貌が何となく掴めてきたところで、私の体もやっとそれなりに動くようになってきた。






「んー?……ッはは、本当だ混じってるよ。ウケる」






悠仁に顔を近付けて何かを探るように見定めた後、目隠しの男性は愉快気に笑っていた。

見るからに分厚そうな目隠しを付けたまま何が分かるのかは定かではないが、どうやら彼曰く「混じっている」らしい。

それは、先程私を“良い様”に扱ってくれたアイツと何か関係があるのだろうか。






「まあ、これならそっちの君の“状況”に関しても、大方納得がいくね」






そう言うと、男性は再び私の方を向き面白そうに口元を緩める。


目隠しのせいなのか表情が読み取りにくいこともあり、少し感じが悪いというか、正直怖い。


とにかく、先程の一連の騒動のせいでとんでもない面倒事に巻き込まれたということはなんとなく理解できた。






「二人とも、体に異常は?」






不意に投げかけられた問いに、悠仁と私は顔を見合わせる。

先程までは苦しさで吐きそうだったけれど、アイツが引っ込んでからはだいぶ治まり、今はそうでも無い。

悠仁に至っては、酷くあっけらかんとしている始末。






「……別に」


『私も。今は、大丈夫です』


「そう。じゃあ、そっちの飲み込んじゃった方の君。“宿儺”と代われるかい」






私達二人の言葉を聞いた男性は、相も変わらず口元に弧を描きながらそう言った。






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いか焼き - 好きです!!! 最高すぎます、、、応援してます!今から2を読んできます!楽しみすぎる…! (2022年7月4日 2時) (レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 宿儺の声が頭の中で聞こえたらワイある意味死んでう( ´ཫ`)って思いながら見ました←めっちゃ面白いです!!応援してます( ˃ ˂ ) (2022年1月25日 0時) (レス) @page31 id: dce21dc0b1 (このIDを非表示/違反報告)
古椎エゴ(プロフ) - Tomorrowさん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスしていたみたいです!知らせていただき助かりました! (2022年1月24日 17時) (レス) id: c3c7b307dc (このIDを非表示/違反報告)
Tomorrow(プロフ) - コメント失礼します。とても面白くて何度も読み返してます!ところでなんですけど、祥子ではなく硝子だった気がします!間違えてたら申し訳ないです! (2022年1月24日 17時) (レス) @page30 id: 81fe567fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 面白いです!宿儺推しなのでこの話はとても好きです!がんばって書いてくださいね!応援しています! (2022年1月23日 23時) (レス) id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月22日 17時

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