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プライド ページ17

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「おー、来た来た。こっちこっち!」






遠くの方で私を手招きする男の姿が、心底憎たらしい。


人様の弟を死刑にしておいて悪びれる様子も無しかと、私は心の中で悪態をついた。






「いやあごめんね、まさか喪中だったとは」


『本当に、とんだ災難ですよ』






最期くらい綺麗な形でじいちゃんを見送ってあげたかったのに、まさかこんな面倒事に巻き込まれてしまうとは思ってもみなかった。

それでも、こうして火葬してあげる場が設けられたことに関してはせめてもの救いだ。


そう考えながら一度ぐるりと辺りを見渡してみるが、悠仁の姿はどこにも無い。

どうやら悠仁はまだ来ていないらしく、辺りに先生と私以外の人の気配はしなかった。






「彼は病院に寄ってから来るそうだよ。だからその前に、君に話しておこうと思ってね」






そう言うと、五条先生は私をベンチに座らせ今まであったことをつらつらと説明していった。



……まず一つ、悠仁のこと。

あいつが昨日飲み込んだものは、特級に分類される「呪物」で、本来ならば消滅することさえできない代物だという。

通常ならそれを取り込んでしまった時点で人は死ぬというのだが、どうやら悠仁にはそれを受け止める「器」としての才能があったらしい。


しかし、いくら悠仁がそれを制御できようと危険な物には変わらない。

今や体の内側に両面宿儺を宿した悠仁は呪いそのもの。死刑の対象になってしまったというわけだ。






「でも僕は、悠仁を無駄死にさせるつもりは無い」






五条先生は口元にいやらしく笑みを浮かべてそう言った。


なんでも、今すぐ悠仁を殺すよりもあと20本もある宿儺の指を取り込ませてから殺した方が都合が良とのこと。

破壊できない呪いを悠仁に取り込ませることで、物理的な消滅を可能にしようというお話らしい。


……と言ってもそれはあくまで建前の話で、そんな御託をつらつらと並べて、昨晩なんとか「執行猶予」を勝ち取ったそうだ。






「ねえどう?僕ってば、やる時はやる男なんだよね!」


『……そうですね』






軽口を叩いて笑いを誘っているのかは知らないが、彼の言葉を心の底から肯定することは私のプライドが許さなかった。







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いか焼き - 好きです!!! 最高すぎます、、、応援してます!今から2を読んできます!楽しみすぎる…! (2022年7月4日 2時) (レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 宿儺の声が頭の中で聞こえたらワイある意味死んでう( ´ཫ`)って思いながら見ました←めっちゃ面白いです!!応援してます( ˃ ˂ ) (2022年1月25日 0時) (レス) @page31 id: dce21dc0b1 (このIDを非表示/違反報告)
古椎エゴ(プロフ) - Tomorrowさん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスしていたみたいです!知らせていただき助かりました! (2022年1月24日 17時) (レス) id: c3c7b307dc (このIDを非表示/違反報告)
Tomorrow(プロフ) - コメント失礼します。とても面白くて何度も読み返してます!ところでなんですけど、祥子ではなく硝子だった気がします!間違えてたら申し訳ないです! (2022年1月24日 17時) (レス) @page30 id: 81fe567fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 面白いです!宿儺推しなのでこの話はとても好きです!がんばって書いてくださいね!応援しています! (2022年1月23日 23時) (レス) id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月22日 17時

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