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苦手なタイプ ページ15

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『……イレ、ギュラー?』






男性の言葉が、私の頭の中でこだまする。


まだ事の整理は到底追い付いていないが、どうやら今の私の状況そのものが酷く変則的なことらしい。






「とにかく、今の僕から言えることはこれくらいかな。事細かに説明するの苦手でさあ」






へへへ、と子供みたいな笑い声をもらし呑気に言った彼からは、先程あの化け物を圧倒していたような威圧感を微塵も感じられない。


格好もそうだが、そのおちゃらけた性格も含めて心底変わった人だなと思う。

そしてなによりも、私とは馬が合わない。主観的にそう感じた。


せめて一般人の私には、今起こっている状況から多岐にわたるまでをしっかりじっくり説明しろよ。






「不満そうな顔してるね。まだ物足りない感じ?」


『そうですね……正直、何一つ掴めていません』


「あはは、素直な子は嫌いじゃないよ」






そう言うと、男性は再び私に顔を近付け、今度はにんまりと楽しそうに笑ってみせる。

こちらのペースを掻き乱されるようなこの感じ、好きじゃない。


隠してはいるようだが、性格の悪さがヒシヒシと伝わってくる。

とは言え、悪い人には思えないのがまた不思議なところだ。






「君、名前は?」


『……虎杖Aです』


「A……へえ、良い名前だね」






不意に頭に乗せられた重みに、私は驚き目を見開く。

いきなりくしゃくしゃと乱雑に頭を撫でられ、その急な子供扱いに思考が追い付かなくなった。


確かに、年の差は大分あると思う。

けれど初対面の人にここまでのスキンシップをされるのは慣れていないので、少し気恥しく感じる。






「改めまして、僕は五条悟。呪術高専で一年を担任してる教師だ。よろしくね」


『ああ……よろしく、お願いします』


「はい、どうも」






こうして私は場の空気に流されるまま、こちらに差し出された大きな手のひらをゆっくりと握り返してしまったのだ。






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いか焼き - 好きです!!! 最高すぎます、、、応援してます!今から2を読んできます!楽しみすぎる…! (2022年7月4日 2時) (レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 宿儺の声が頭の中で聞こえたらワイある意味死んでう( ´ཫ`)って思いながら見ました←めっちゃ面白いです!!応援してます( ˃ ˂ ) (2022年1月25日 0時) (レス) @page31 id: dce21dc0b1 (このIDを非表示/違反報告)
古椎エゴ(プロフ) - Tomorrowさん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスしていたみたいです!知らせていただき助かりました! (2022年1月24日 17時) (レス) id: c3c7b307dc (このIDを非表示/違反報告)
Tomorrow(プロフ) - コメント失礼します。とても面白くて何度も読み返してます!ところでなんですけど、祥子ではなく硝子だった気がします!間違えてたら申し訳ないです! (2022年1月24日 17時) (レス) @page30 id: 81fe567fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 面白いです!宿儺推しなのでこの話はとても好きです!がんばって書いてくださいね!応援しています! (2022年1月23日 23時) (レス) id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月22日 17時

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