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△ せくしー隊服 ページ31

「じいちゃん見てみて〜!!隊服きたよ〜!!」

「おお」



 お茶を飲んでいたじいちゃんが振り向いて……固まった。あれ?思ってた反応と違う。すぐに褒めてくれると思ったのに。



「もしかして変?似合わない?」

「いや、変というか何というか……時代は変わったのかな、と。そんな大胆に前をかっぴろげた形になっているとは知らなんだ」

「ああ、せくしーだよね」

「ワシの頃は詰め襟で袴だったんだがな……西洋文化の影響か」

「見てよじいちゃん!俺の勇敢な隊服姿を……ってAちゃんッ!?どうしたのそれ!?」

「わたしの隊服」

「そ、そうなの……綺麗なおっパイがこぼれそうで目のやり場に困っちゃうよ……俺としては嬉しいけど」

「ん?善逸のやつは普通だの。今度鱗滝に会ったときに聞いてみるか」



 で、初出陣前にせくしー隊服は前田さんのゲスい策略だということが判明し、じいちゃんの手で燃やされた。なぜか善逸が泣いていた。「別にわたしの裸くらい何回も見てるくせに」って言うと「見えそうで見えないところに需要があるんだよ」とよくわからないことを言われた。新しい隊服はカナヲちゃんのものと同じ形で、可愛いとカッコいいを兼ね備えたハイブリッド。最高だね。







「準備できたか?A」

「あと五分待って」

「さっきもそう言ったくせに」

「女の支度は時間がかかるの。どう?可愛い?美人?」

「お前は化粧せんでも美人だろうが」

「Aちゃんを口説かないでよじいちゃん!」




 初めての任務にあたって、気合をいれるため派手な紅をくちびるにのせた。目元にも赤をさして強い女になる。でも爪紅の色は黄色だって決めてるんだ。わたしは「また男の匂いがこびりついてやがる!」ってクソやかましい鴉を肩に乗せて、善逸はチュン太郎を連れていく。雷の呼吸のしるし、△柄の羽織がなびいた。じいちゃんは泣いていた。善逸も、わたしも泣いていた。



「元鳴柱殿」



 ふたり並んで、じいちゃんの前にひざまずく。まるでお館様を慕う柱たちみたいに。



「あなたの弟子であることを誇りに思います」

△ 煉獄さんと蛇使い座→←△ じいちゃんとわたしたち



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あき - うわぁ、HUNTERHUNTERも書いてくれるなんて……🥹🥹 (2023年1月30日 14時) (レス) @page50 id: 099b645bba (このIDを非表示/違反報告)
まっひぃ - 善逸のそういう所好きだぁー!😁かわええ (2021年11月11日 15時) (レス) @page48 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ひとみちゃんDX(プロフ) - 今まで読んだ中で一番好き! (2021年10月29日 12時) (レス) id: 0e9cb43b28 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ割り人形 - わあわあ好きだあ途中どうなったのってなったけどちゃんとハピエンで良かったああうわん嬉しすぎて嬉し涙が…というかヒロ◯カの小説も書いていらっしゃるなんて!今すぐ読んできます!あ、この作品めっちゃ良かったです!好きです!(唐突の告白 (2021年9月12日 7時) (レス) id: 7c01fc8068 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 sud .(プロフ) - とっても素敵でした。 (2021年9月9日 15時) (レス) id: a463316156 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有希 | 作成日時:2019年10月4日 22時

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