【青葉城西】ヒロインごっこ悪女ごっこ【ハイキュー!!】

ヒロインごっこ12 ページ13

「Aちゃん、そろそろ休憩だから、ドリンク行こない？？」



「えー、今お話してるから先に持っててくれる〜？お願い♡」




手を合わせ、こてんと首を傾げ、可愛らしくAは言った。男ならグッと来てしまいそうな仕草だ。うちは女だから、イラッとしかしないけど。




「うん、わかった。じゃあ先に持っていってるね」



「ありがとー♡」




ちらりとAの隣にいる茶髪のセッター、たしか矢巾さんだっけ？が申し訳なさそうにしている。しかし何も言わないってことはAに気があるんだろう。




「流石に、重たいなぁ」



一軍のドリンクはカゴ一つ、2軍のはカゴ二つと半分。一つのカゴに16コ入ってる。16×3+7=55、パワー4でも重いわ。



それにうちはヒロイン(笑)だから二つずつ持とうかな。




「絢乃ちゃん大丈夫？？」



「あ、及川さん...大丈夫です、」




ぎこちなく微笑み、カゴを持つ。及川さんの隣を通り過ぎようとすると




「俺持つよ、絢乃ちゃんはこれ一つ」




と言い、及川さんはめいいっぱいに入ったカゴ三つ持ち、うちに7コしか入っていないカゴを渡した。



優しいね、主将さん。ただの女たらしかと思ってたよ。




「ありがとうございます、及川さん」




控えめな声で、それでもしっかりと目を見て言う。すると及川さんの頬が薄らとピンク色に染まった。



こうゆー女の子は初めて？



及川さんの様子に気づかないふりをして、うちは首を傾げた。









A パワー3 ジャンプ4 スタミナ3
頭脳5 テクニック4


絢乃 パワー4 ジャンプ2 スタミナ4 頭脳2 テクニック4

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