【E.D.】happy birthday dear……♪ ページ44
『なし』
「あ、いらっしゃい！ ジュンくん！」
「……ども。」
気が抜けたようにへらっと笑うジュン。
彼女に案内されリビングへ入ると、控えめにクラッカーの音が響く。
「お誕生日、おめでとう！」
「ありがとうございます、すげぇ嬉しいです……♪」
自宅では騒音防止のため盛大に祝えないから別の場所で、という話もあったのだが。
ジュンたってのご希望で彼女の部屋ということになった。
「バルーンとか、まじすげぇ……って、何か今日語彙力ないっすね。」
「あはは、去年の残りでできる限り飾ってみた。お気に召したら何より。」
「去年？ ああ、生誕祭のタグとかできてたし、Aさんもしたってことですか？」
「うん！ 私はそういうの見る専だからネットにあげたりしてないけどね。ささ、座ってください！」
きょろきょろと辺りを見回すジュンに微笑みつつ、ソファに座るよう促す。
その間にキッチンからケーキを持ってきて、テーブルに並べた。
「わっ、うまそ。」
「美味しいと思うよ、有名なとこのだし……あ、苺もたくさん買ったんだ、ちょっとまっ」
「ちょっと待つのはあんた。苺はあとで美味しくいただくんで、一旦落ち着きましょ？」
ぱしっと腕をとられ、強引に横に座らせられる。
優しく頬をつつくと、彼女と目を合わせた。
「いやぁ、誕生日ライブもパーティーもしたあとで、貧相なお祝いはできないな〜って、」
「？ Aさんと過ごす初めての誕生日っつう箔があるのに、貧相なわけねぇでしょ。オレが幸せなの、見てわかんないですかぁ？」
ずっと緩んでいる彼の頬に気づいて、「ううん」と笑いながら首を振る。
笑われたことに少し口をとがらせつつ、ジュンはケーキの上に乗っている苺を手掴みで口に放った。
「今日くらい、少し行儀が悪くても許されますかねぇ？」
「ふふ、そうだね。叱ったりするつもりないよ。」
「……んじゃあ、もうちょいがっついてもいい？」
「ぅわっ、」
「もっと、もっとって、犬らしくおねだりしたいんすけど。
だめ？」
軽くキスして見つめてくるジュンは、断られるなんて夢にも思っていない顔で笑う。
まあ断れるわけもなく、順当に彼女のお許しをもらえた。
「ちょっ、そんなちゅっちゅしないで尊さで死ぬ！！」
「うっわぁどこで覚えてきたんですかその言い方、めちゃくちゃそそる。」
「どのあたりが!? ……え、まっ」
8.16 Happy birthday dear JUN.
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生しょうが(プロフ) - 錦さん» うわぁ、またまたそんな萎えるミスを……ご指摘ありがとうございます……！ (1月6日 17時) (
レス) id: 3da0e90f37 (このIDを非表示/違反報告)
錦(プロフ) - ページ22「バセンジー」に名前変換ミスらしき単語が…((ｺｿｯ (1月6日 13時) (レス) @page22 id: 7f2cf0d803 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが(プロフ) - にとろさん» 小さな奇跡が……！解釈一致すごい嬉しいです！こちらこそ楽しんでいただきありがとうございました！ (10月24日 23時) (レス) id: 9fefad8449 (このIDを非表示/違反報告)
にとろ - 初コメ失礼します‼夢主ちゃんの誕生日と私の誕生日が同じで、ついマジかよってなりました。ジュンくん解釈一致で堪らなく好きです！最高な作品ありがとうございます😊 (10月13日 23時) (レス) @page2 id: 5c45186ae9 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが(プロフ) - 綾さん» うわぁぁ自分も大好きです！！！読んでいただけてめちゃくちゃ嬉しいです〜！きゅんきゅんできるような小説作れて良かったです……笑 (8月15日 16時) (レス) id: 9fefad8449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが | 作成日時：2023年4月4日 0時
