【E.D.】当たり前のことだけれど ページ42
『仁坂A』
「あの、Aさんはこういうときってオレに何してほしいですか？」
『こういう？ ……ああ。』
テレビのバラエティーで取り上げられていたのは、女性ならではの話題・生理についてだ。
熱心に見ているなと思っていたが、私に重ねて考えていたらしい。
『んー、別に何もしなくていいよ。』
「……はい？ え、何かないんですか？」
『うん。強いて言うなら、ちょっとほっといてもらえると嬉しいかな。あと飲み物をついでくれたら最高、くらい。わりと自分で何とかできるよ、生理とか。』
「そ、そうなんすねぇ……テレビではもっと尽くしてあげるべき！ ってなってたから、Aさんにとっての尽くすって何なのか気になって。」
生理といっても、私はもうこの痛みと二十年間を共にしている。
今更、彼がいないとできないことなんて思いつかない。
「……ちょっと待ってください、ほっといてって言いました？」
『うん、言ったね。生理のときは、かまってさんされると困るかな。』
そんな君もかわいいけれど。生理前は精神不安定だから、八つ当たりしたくないんだよね。
絶句するジュンくん。どんどん顔が青白くなっていく。
どうせあれだ、生理中は添い寝できるとか考えてた口だな。
「Aさんを甘やかせる数少ねぇ機会だと思ったのに……」
『うーん……何ていうか、全てに対して億劫になっちゃうからね。近くにずっといるだけとかなら全然良いんだけど。』
「！ ならそれで！ いつでも甘えてきて良いんすよぉ！」
にこにこ笑いながらがばっと両腕を広げる。
飛び込んであげたくなるが、まさかそんなことが許されるのかと躊躇っていると、彼のほうから抱きついてきた。
「これじゃあいつもと同じじゃねぇですか。」
『ご、ごめん……こう、私なんかが触っても良いのだろうかと不安になってしまって、』
「Aさんにだけは、もっと触ってほしいって思ってますよ？」
首に腕を回したジュンくんと、ぱちりと目が合う。
「ほら、ぎゅーってしてください？」と微笑みながら呟かれてしまった。
「好きな人には触られてぇし、触りてぇですよ。オレも男なんで。」
『な、何てことを言うの……』
元来、オタクは見るだけで満足できる人種である。
が、貴方にそんなことを言われてしまえば、我慢などできなくなるだろう。
「____あんたはオレの好きな人なんすから、我慢なんてしてほしくねぇんですけど？」
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生しょうが(プロフ) - 錦さん» うわぁ、またまたそんな萎えるミスを……ご指摘ありがとうございます……！ (1月6日 17時) (
レス) id: 3da0e90f37 (このIDを非表示/違反報告)
錦(プロフ) - ページ22「バセンジー」に名前変換ミスらしき単語が…((ｺｿｯ (1月6日 13時) (レス) @page22 id: 7f2cf0d803 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが(プロフ) - にとろさん» 小さな奇跡が……！解釈一致すごい嬉しいです！こちらこそ楽しんでいただきありがとうございました！ (10月24日 23時) (レス) id: 9fefad8449 (このIDを非表示/違反報告)
にとろ - 初コメ失礼します‼夢主ちゃんの誕生日と私の誕生日が同じで、ついマジかよってなりました。ジュンくん解釈一致で堪らなく好きです！最高な作品ありがとうございます😊 (10月13日 23時) (レス) @page2 id: 5c45186ae9 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが(プロフ) - 綾さん» うわぁぁ自分も大好きです！！！読んでいただけてめちゃくちゃ嬉しいです〜！きゅんきゅんできるような小説作れて良かったです……笑 (8月15日 16時) (レス) id: 9fefad8449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが | 作成日時：2023年4月4日 0時
