アイスのように�� ページ8
『清海A』
《ごめん、Aちん！ 今って出てこれるか？》
そんなメッセージの後に、兎が首をかしげているような可愛いスタンプ。
私を探してるのかな、今度の広報との打ち合わせとか？
未だ楽しげに話しているふたりのほうに向いて、『あの』と声をかける。
『すみません、呼び出されたんでお暇します。』
「んえっ!? 飲んでかんのっ？」
『ティーボトル持ってるんで移しますね。』
暑さ対策で染さんが持たせてくれたティーボトル。
中身のお茶は既に飲み終わったので、淹れても大丈夫。
『あっ、でも一旦洗ってきます。お茶淹れてたし。』
「先に着替えたほうが良いね。それでは動きづらいだろう。」
『そっか、水とか跳ねたら嫌ですもんね。綺麗だし。』
「……そう思ってくれて何よりだ。僕がしても良いところはしてしまうね。」
斎宮さんは手慣れた様子で、私もすぐに着替えられた。
ミルクティーも移し終わると、衣装に視線をやる。
『うっし……大丈夫すか、破れたりしてません？』
「おん、平気や。それにしても、Aちゃんごっつ
『そっすか？ 影片先輩お世辞上手いっすね。』
「ほんまやって〜」
「また今度おいで、いつでも歓迎しよう。」
『うっす、今度はべたべたしないでくださいね？』
「善処するよ。……しかし、君が美しすぎるからいけないのでは」
「ほんじゃまたな、Aちゃん！」
『はい。』
未だぶつぶつ言っている斎宮さんは無視して、影片先輩に手を振る。
手芸部室を後にすると、私はひとまず一年A組の教室に戻った。
ーーー…
『影片みか』
ピコンッと鳴った電子音に、おれは視線を机に移す。
そこには、竜胆のように綺麗な青紫色のスマホカバーがついたスマートフォンがあった。
『Aちゃんの忘れもんやろか……届けてあげな！』
お師さんは既に集中モードに入っているのか、奥のほうでマド姉ェと対話してるし。
ぎゅっと握りしめて、一応お師さんに呼びかけてから部室を出た。
あんま遠くに行ってへんと良いけど。
早歩きしようとすると、手の中でスマホがブルッと震えて、思わず手を離してしまう。
『お、おわわっ！！』
宙に舞うスマホを慌てて掴んで、息をつく。
さっきも連絡きてたみたいやけど、一体誰から？
あかん。勝手に見たらあかんって！
それでも、ぎゅっとつぶった目はどんどん開かれていく。
『……え、』
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生しょうが(プロフ) - にゃーちゃんさん» うわぁぁ！更新できず申し訳ないです！！面白いだなんて照れますね…！これからも読んでくれると嬉しいです！！ (2022年12月17日 12時) (
レス) @page26 id: 9fefad8449 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、引き込まれる様に一話から最後まで全部読んでしまいました…!!続きがとても気になります！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！ (2022年12月14日 15時) (レス) @page25 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが(プロフ) - 空桜さん» こ、こんな長編を一気読み…!?（大歓喜）ハマっていただけて嬉しいです！あとちょっとで投稿ペースも戻ると思うので、これからも見守っていてください…！笑 (2022年11月23日 20時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
空桜(プロフ) - 初めまして、更新お疲れ様です。昨日から一気読みするくらいハマってしまいました笑 イベントやスカウトを交えつつオリジナルのお話を読める作品は中々なかったので新鮮です。お知らせも読みました。ご自身のペースで無理はなさらずに頑張って下さい (2022年11月19日 21時) (レス) id: bedbd72616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年10月29日 16時
