逢 い た い 。【妓夫太郎】

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「 妓夫太郎は喧嘩 、強いの？ 」


「 じゃなきゃ取り立てなんてしねぇよ 。」




あの日から何回も 、何回も

Aはここへ来ては俺の元へやってくる 。




「 そんなヒョロヒョロしてるのに？ 」


「 試してみるか？ 」


「 私 、腕相撲なら自信あるよ！ 」



何を話すか 、というと

基本くだらない話ばかりだ 。


虫を見たことがないと言うんで 、

蟻や蝶を見せたこともあった。


いつも俺が持っている鎌を持たせてと言うから渡すと 、

急にそれを振り出すから止めたり 。




「 ...ｯ 、無理だー！ 」


「 そりゃ俺は男だし 、お前は女だろ 。

力の差がありすぎるんだよ 。 」




今日も衝突に腕相撲をすることになったが 、

結果は俺の圧勝 。




「 妓夫太郎 、私と歳同じなのに 、

私と妓夫太郎の手ってこんなに違うんだね！

大きくて 、ゴツゴツしてて 、やっぱり男の人だ！ 」




こんなことまで素で言いやがるから 、

困ったもんだったよなｧ 。




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