逢 い た い 。【妓夫太郎】

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「 ...また抜け出してここ 、来いよ 。

お前の知らないこととか 、教えてやるよ 。」


「 え？ 」




気がつけばこんなことを言ってた 。


自分でも何を言ってんだ 、と思った 。


信用できる人間は妹と俺自身以外いなくて 、

裕福な奴らなんて大嫌いなのに 。



俺もこんなこと言った自分に驚いてたが 、

お前の顔も傑作だったなｧ 。


せっかくの綺麗な顔が 、

とんだ阿呆面してやがった 。




「 あ！A様！！貴方という人は ...！

こんな汚い場所 、二度と来てはいけません 。

そちらの方も金輪際 、近づかないでくださいね 。

さぁ 、帰りますよ！ 」




その女は俺の顔を見て 、

嫌悪感満載の顔をした 。


手で ｼｯｼｯ とされ 、

でもここは俺の居場所だから留まって 。


女は彼女の細い腕を掴み 、引っ張って 、

二人は細い路地道を進んでいく 。




... もう 、会うこともないだろう 。

そう思った 。







「 約束！！ 教えてね！！ 」




お前は小指たてて 、

こっち見て笑ってたなｧ 。




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