誰も死なせるな、守れ【鬼滅の刃】

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私が以前報告で聞いたのは、
下弦の伍の鬼、そして他の鬼が4人であると聞いている。

そしてその者たちの血鬼術は
指から糸を出す鬼、また糸を人に繋げて操れる鬼、口から毒を出す鬼、人を繭の中に閉じ込める鬼、そして圧倒的肉弾戦が強い鬼。

...指から毒を出す鬼は聞いていない。

そのことを疑問に思うも、
以前と違う事態が起きているため、
未来が変わったのかもしれない、と冷静な判断ができた。

とにかく気を抜いてはいけない。

あの毒に当たらないようにするには
どの型が効率がいいか。

もし手の指からだけじゃなく、
他の場所からも出せたとしたら。



「ほら...！はやく死んでよ...！！」

貴「そんなこと言われても、
こっちだって死ぬわけにはいかないんだよ...！」



また指から出された毒を避けて、
呼吸に集中する。



貴「 ....。 」



足、動いて。どうして。

前はあんなに何回だって
刃を振るうことができたでしょ。


...あれ、私、どうやって戦ったっけ。

どんな風にして技を鬼に、童磨に当てたっけ。


わからない。わからない。


あの時はカナエさんという守る人物がいた。

今は何を守ればいいの？



でも、でも、刀を振るわないと...！

そう思って振りかざそうとした。



「きゃっ！ごめんなさい...！！お兄ちゃんの命令なの！怖くて逆らえないの...！助けて、お姉さん...！！」

貴「え...」



その鬼は急に態度を変え、
からだを震わせてみせる。

顔は下に向けて、崩れ落ちる。


...今なら斬れる。

今なら、何も戦わずに斬れる。


そんな絶好な好機なのに



貴「...大丈夫、私が守るよ、お兄ちゃんから。だから顔をあげて...」



私はしゃがんで、そう声を掛けてしまった。



私の記憶はここで途切れた。

なぜなら。


「鬼に騙されてやんの、馬鹿だね。人を騙すのは私の十八番だよ。お前はあの方に連れてこいって言われてるからね、しばらくここで寝てな。」




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