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彼がいなくなり、既に会社を無断欠勤してから一週間がたった。
会社からの電話が鬱陶しくなって、すでに電源は切ってある。
それにしても、ずっと暮らしていた部屋なのに、なんだかこの部屋も随分と広く感じる。
キッチンにはコンビニ弁当の空き箱が散乱して、私はベランダ際の窓の前で、愛犬のバンビの背中を何度も撫でていた。
あんなにそっぽを向いていたバンビは、このところずっと私の側で寄り添ってくれてる。
「なんだかんだ言って…あんたが人間だったら、私とは親友で、ライバルで…きっと…いい関係になれてたわよね…」
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、バンビは尻尾を一振りすると、私の膝の上にちょこんと移動した。
「散歩でも行こっか…」
気分転換って訳でもなかったのだけど、気を使ってくれているバンビの為に、私は重い腰を上げて、散歩に出かけることにした。
外に出ると、無意識に私は、ちらちらと通行人の姿を確認していた。
いるわけないのに、まだ彼の姿を探そうとしてる。
馬鹿だよな、私って…。
あんなこと言って追い出したくせに、何考えてんだ…。
「Aちゃん…」
その時だった。
優しく私を呼ぶその声に、心臓が何倍にも膨れ上がり、脈打った。
私は急いで振り返って、その声の主を確認した。
舜太「よっ」
でも、そこにいたのは弟の舜太だった。
そりゃそうだよ…。
いつまでも、変な期待するのはやめなきゃ…。
でも何で舜太がこんなとこに…？
「どうしたの…？またこんな急に現れて…」
舜太「うーん…。何でやろ？なんか急に会いたくなったんさ。虫のしらせってやつ…？」
「なによそれ…」
人を死人みたいに言ってくれちゃって…。
だけど、なんでだろ。
ちょっと嬉しかった。
舜太「今やったら、無料で何でも聞いたんで？お得やろ？」
「ふふ…。馬鹿じゃないの？」
―
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» いえいえこちらこそ変な捉え方をしてしまい申し訳ありません！続きも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年3月8日 15時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 良い意味で面白い展開で予想外でした！私の伝え方で誤解を与えてしまったようですみません。続き楽しみにしてます！ (2020年3月6日 3時) (レス) id: 6c73ae34c1 (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - いちごさん» 感想ありがとうございます！そんな風に言ってくださると、書いてよかったって思います。ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - ひぃさん» 感想ありがとうございます！予想外になってしまって申し訳ないです…。続きも頑張って書いていきますので、良ければまた読んでくださると、嬉しいです！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - みるくさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！今日からまた続きちょこちょこ書いていくので、良かったら読んでみてください！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月26日 19時
