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番外編26 ページ28







―コンサートが終わると、私は屋敷に帰ってきた。


疲れてすぐに眠りについてしまった。


その夜は、久々に夢を見た__。









―『A...A・ブライアント。』


あ『あなたは…もう一人の、私?』


私の前にぼんやりと現れたのは…亡くなったはずのA・エレファンナ。


私の生まれ変わりで…もう一人の私。


『あなたの歌...とても素晴らしかったわ。』


あ『あなたも…聴いてくれていたの?』


『ええ...とても素敵だった。久々に感動したわ…本当にありがとう。』


あ『…』


『…セバスチャン、人間になれたのよね?あなたもセバスチャンも...幸せそうで安心したわ。』


あ『…ごめんなさい、A・エレファンナ。』


『…どうして、あなたが謝るの?』


あ『…私は、死んだはずなのに...セバスチャンの傍にいたいと言う気持ちを諦められないあまり、
あなたを誕生させ...あなたの幸せを私が奪ってしまった。本当にごめんなさい...』


『…謝らなくていいわ、私も...あなたの幸せを望んでいたんですもの。』


彼女はそう言い、私に優しい笑みを向ける。


『お願い...私の分まで幸せになって。私はそれを望んでいるの。
私は...まだセバスチャンを愛しているけれど...私の分まで、セバスチャンを愛して欲しい。』


あ『でも…』


『私からの、お願いよ。』


あ『…ええ、分かったわ。私、セバスチャンを心から愛し続ける。
幸せになるわ、必ず。』


『ええ…それでいいの。じゃあ、またいつか会いましょう。もう一人の私…』


そしてもう一人の私は...可憐に笑い、消えていってしまった。


これが、彼女との最後の時間なんだ。


私はそう感じた。





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設定タグ:黒執事 , セバスチャン , 紗也   
作品ジャンル:恋愛
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紗也(#°v°#)(プロフ) - りなりーさん» 最後まで楽しんでいただけたようで嬉しいです!嬉しいコメントも本当にありがとうございます!! (2020年5月9日 0時) (レス) id: 5e05e42aa8 (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - 最初から最後まで一気に読みました。とても感動したし、二人には幸せになってほしいと心の底から思いました! (2020年5月3日 22時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(プロフ) - aさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!最後まで読んでいただきありがとうございます! (2018年10月8日 9時) (レス) id: 05866185b1 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(プロフ) - 東雲雅さん» コメントありがとうございます!ここまで長い小説を最後まで読んでいただけて嬉しいです! (2018年10月8日 9時) (レス) id: 05866185b1 (このIDを非表示/違反報告)
a - 初めて1から読ませていだだき今読み終えました。涙が止まらないほど出てきて感動で胸が痛くなりました。読んでいるだけで想像できる物語でした (2017年4月1日 17時) (レス) id: 61b754a24e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗也 | 作成日時:2013年4月20日 16時

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