番外編24 ページ26
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−セバスチャンside−
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―そして、あれからお嬢様のコンサートが始まった。
たくさんのお嬢様のファンが会場に集まり、会場はもう満員。
お嬢様はスポットライトに照らされながら、歌を歌っていた。
スポットライトに照らされたお嬢様は...とても美しかった。
私も、会場の観客と同じようにお嬢様の歌に聴き入っていました。
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―あ「...次が最後の歌になります。ですが、その前に私から皆さんにお話があります。」
最後の歌の前に、お嬢様が観客をまっすぐ見つめ言った。
セ「…お嬢様。」
私は、薄々気づいていた。
お嬢様がこれから何をするのか…
あ「…私の名前は、エミリー・ブライトではありません。
そして今の姿も本当の私ではありません。」
お嬢様の言葉に、会場がざわめき出す。
あ「…」
お嬢様はつけているウィッグにそっと手を伸ばし、長い金髪のウィッグをゆっくり外した。
あ「…これが、私の本当の姿...そして、私の本当の名前はA・ブライアント。
何年か前に亡くなったはずの...A・ブライアントです。」
「A、ブライアント…!?」
「あのブライアント家の当主であり、オペラ歌手だった。」
「だが、彼女は何年か前に何者かに殺害され亡くなったはずでは...」
誰もが驚いたようだった。
そうなるのも当たり前でしょう。
死んだ人間が生き返るなど、ありえないのですから。
あ「…あの事件に巻き込まれたのは事実です。ですが...私はこうやって今生きています。
皆さんを騙したようで...本当にごめんなさい。
だけど、私は生きています。これが本当の私なんです!」
セ「お嬢様。」
あ「私は...またあの時のように私として歌いたかった。
もう一人の偽者の私としてではなく本当の私として…だから...」
お嬢様はその先を言おうとすると、口を閉じ俯いてしまった。
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紗也(#°v°#)(プロフ) - りなりーさん» 最後まで楽しんでいただけたようで嬉しいです!嬉しいコメントも本当にありがとうございます!! (2020年5月9日 0時) (レス) id: 5e05e42aa8 (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - 最初から最後まで一気に読みました。とても感動したし、二人には幸せになってほしいと心の底から思いました! (2020年5月3日 22時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(プロフ) - aさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!最後まで読んでいただきありがとうございます! (2018年10月8日 9時) (レス) id: 05866185b1 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(プロフ) - 東雲雅さん» コメントありがとうございます!ここまで長い小説を最後まで読んでいただけて嬉しいです! (2018年10月8日 9時) (レス) id: 05866185b1 (このIDを非表示/違反報告)
a - 初めて1から読ませていだだき今読み終えました。涙が止まらないほど出てきて感動で胸が痛くなりました。読んでいるだけで想像できる物語でした (2017年4月1日 17時) (レス) id: 61b754a24e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗也 | 作成日時:2013年4月20日 16時