妖精ギルドの眠り姫

『ポーリュシカさんの家』 ページ10

『遠いぃ。』

何回来てもこの道とかには慣れない。
ミストガンは慣れてるみたいだけど。

｢あ、あれじゃない？ほら！｣

『あー。アレだぁ。』

疲れたー！！
因みに肉体的の疲れじゃなくて精神的な疲れだよ

ｺﾝｺﾝ

『ばあちゃん。いつもの薬ちょーだい。あと、ばあちゃんに会いたいって言う人も連れてきたよ。』

？｢うるさいねぇ。ばあちゃんって呼ぶなって言っただろう！｣

『ごめんごめん。ポーリュシカさん。』

｢……ほら。薬だよ。会いに来てるやつも話だけは聞いてやろうじゃないか。｣

『ありがとう^^ナツー！話“だけは”聞いてくれるってー。』

“だけは”を強調したよ。
だって、ポーリュシカさんは、人間嫌いだから過度な期待はやめた方が良いんだよね。

『ミストガン。またタッグ組もうよ。』

｢……俺は……あの時みたいにお前に怪我をさせたくない。｣

『あの時は……私の不注意だったんだからミストガンに罪はないよ。』

それに……大した怪我じゃなかったし。
あの時はギルドの全員に“お前は女なんだから万が一後が残ったらどうすんだ！！”って怒られたな。

｢……駄目だ。｣

『……ッ！……分かったよ。我が儘言ってゴメンネ^^』

｢(すまないA。本当は俺だって……！！)｣

！あれは！ウェンディが泣いてる？！
サテハ……ナツか！

『ウェンディ。どしたの?』

｢ポーリュシカさんの声が･･･匂いが･･･グランディーネと同じなんです｣

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