妖精ギルドの眠り姫

『天竜とポーリュシカの繋がり』 ページ11

？って事は……。ポーリュシカさんはエドラスから来たのかな？同じ声、匂いと言ったらエドラスしか考えつかないんだけど。

｢あの、ばーさんがグランディーネ！？｣

｢ウェンディの探してる竜と同じ声？｣

｢それってどういう事？｣

｢知らないわよ。｣

各々好きな感想を述べているな。
そもそも、ポーリュシカさんが此処にいたのっていつからだっけ？

｢ウェンディ。本当か？｣

｢ぐす……分かりません。でも……あの匂い……あの声……私のお母さん。天竜グランディーネと同じなんです。｣

だとしたらやっぱり……

『これはあくまで私の憶測なんだけど、ポーリュシカさんは、そのグランディーネっていう竜のエドラスの姿なんじゃないかな？』

私の身の回りにもエドラスの人(ミストガン)がいるし。居てもおかしくないよね。

｢Aが言ってる事が正解だよ。アンタら強くなりたいって言ってたね。そのウェンディって子だけは何とかなるかも知れないよ。｣

『？ポーリュシカさんって、そんな魔法使えたっけ？』

私の記憶の中ではなかったと思うんだけど。

｢違うよ。天竜が魔法か何かを使って私の心に語りかけて来たんだよ。それを書き留めたやつがコレさ。｣

良くまとめられたね。尊敬します。

『それは……天空魔法？』

｢そうだ。“ミルキーウェイ”と“照破･天空穿”。アンタに教えそびれた滅竜奥義だそうだ。｣

クル爺から貸してもらった本の中に、ミルキーウェイの説明が書かれてあったような気がするけど……なんだったけなー。

｢ありがとうございます！ポーリュシカさん！！！……グランディーネ！！！｣

残りの人は地道に修行かな。
そもそも、薬でパワーアップなんざ卑怯も良いとこだと私は思うんだけど。

｢絶対出るんだーーー！！出る出る出る！！｣

｢出ねぇ出ねぇ出ねぇ！絶対、認めねぇ！！“アレ”には、もう二度と参加しねぇ！｣

何か……ひと波乱来そうですね(汗)

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