二十二話 ページ22
馬車から下りても、流石に、天気が良いとは言えない。
しかし、その屋敷を見上げて、私は目を細めた。
太陽のように眩しく見えた。ジョースター家。
ソレはきっと、ここにすむ主人の、人柄が現れているのだろう。
「久々、ですね。」
「良いのかい?……A。」
不安げに言うジョナサンの後をスピードワゴンさんと歩きながら、喧嘩をしたままの彼の顔を思い出す。
「……もしかすると、何か変わるかもしれない。自惚れかもしれないけれど、彼とは……もう一度だけ、話をしたい…」
「…わかった。けれど、僕とスピードワゴンも同席する。」
小さく頭を縦に振ると、ふわ、と、肩に暖かみを感じた。
「……Aちゃん、無理しなくて良いんだぜ?そのディオってゲロ野郎に会わないって手もある。ソイツは必ずAちゃんに深い傷を負わせるぜ?」
スピードワゴンさんは情けなく眉を下げながら言うが、今更曲げたり逃げたりすることはない。
そんな事、絶対にできない。
「会います。彼は、友達ですから。」
「そうかい……」
それ以降、屋敷に入るまで、誰一人として口を開くことはなかった。
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東雲出雲(プロフ) - 罠做さん» ありがとうございます!文章が素敵だなんて(*´ー`*)続編できましたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲出雲(プロフ) - ランタンさん» ありがとうございます!続編ができたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
罠做(プロフ) - 続編楽しみにしてます!!文章が素敵で読み易かったです、続き気になりますねo(^▽^)o (2015年8月18日 2時) (レス) id: 1a112de355 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン(プロフ) - この話とてもよかったです!続編も頑張ってください! (2015年8月17日 20時) (レス) id: 751d6d43a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2015年8月15日 11時