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ヘッドホンから流れる音に合わせ、口ずさむ。
ふと、見るとベンチには黒髪メガネの男の人が座っていた。
病院から一番遠いベンチだよ!
他にも空いてるベンチあるよ?
だからと言って、空いてるベンチがあるから「隣に座りたい」なんて言えない。
ふと、その人を見ると目があってしまった!!
「こんにちわ。」
ふわりと、笑う顔に言葉を失ってしまう。
走ってはいけないから、少し早めに歩いて私はその場から逃げた。
あんなに優しく笑う男性は、パパと病院の先生以来...
心臓がドキドキと音を立てる。
病室に戻り、高鳴る胸を落ちつかせる為に横になった。
次の日も、次の日もあの男性はベンチに座り本を読んでいた。
私は目が合い挨拶をされ逃げるを2日続け、3日目には挨拶を返して逃げた。
そして4日目。
そこにあの男性は居なかった。
なんだか物足りなくなるも、入院以来初めてベンチに腰を下ろせた。
パパが買ってきてくれたラノベを読んでいると、暖かな太陽の光のせいか眠気が私を襲う。
部屋に戻らなきゃ...
でも眠気には勝てず、私は意識を手放した。
目覚めは中庭を巡回していた看護師さんの声。
私の膝には毎日見ていた水色のカーディガンが掛けられていた。
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はまま(プロフ) - か、かんどー( ;∀;)切ないけど何度も読み返したくなります!更新楽しみにしてます! (2015年9月20日 9時) (レス) id: c859c165e0 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - モカさん続き楽しみにしてます! (2015年9月18日 18時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - 続き読んだーよー。更新がんばってね(^ ^) (2015年9月17日 22時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - yuki07さん» コメントありがとうございます!続きを書くときも、想像しながら切なくなっていました。更新頑張りますね(^^) (2015年9月16日 19時) (レス) id: ff7fb625e4 (このIDを非表示/違反報告)
yuki07(プロフ) - 凄く良い小説ですね!切ない…涙がっ!(;_;)主人公ちゃんに生きてほしい!更新頑張って下さい! (2015年9月16日 12時) (携帯から) (レス) id: fc92cb2af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2015年9月9日 11時