4th. ページ6
｢Aちゃん、またしばらく入院になるからね｣
担当の斎藤先生が言う。
いつもの事。
｢先生...私はいつ死にますか？｣
両親を泣かせるだけの私は、倒れるたびにこの質問をする。
｢今は安定しているし、薬もちゃんと飲んでいるんだから。
そんなこと言わないの。｣
いつもこの言葉で締めくくられる。
あと何度発作が起きたら、私は...
本当は治って元気に生きたいよ。
でも、私が生きるためには誰かの心臓が必要。
｢心臓移植｣
私の為に誰かの"生きている心臓"はもらえない。
その誰かを大切に思う人が悲しむのはイヤ。
まして私の為に。
先生や両親はドナーを探してくれている。
もし見つかったとして私は｢お願いします｣と言えるのかな...
頭が重い。
外の空気を吸いたいな…
ヘッドホンを手に病院の中庭にある小さい頃からのお気に入りのベンチに行こう。
木の下にある明るい日陰のベンチ。
昔は入院中に知り合った友達と本を読んだりお話をしたりしていたなぁ。
そんな友達ももう"いない"けど。
いつもは人がいないベンチに今日は先客がいた。
それが貴方との初めての出会いだった＿＿＿＿＿
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はまま(プロフ) - か、かんどー( ;∀;)切ないけど何度も読み返したくなります！更新楽しみにしてます！ (2015年9月20日 9時) (
レス) id: c859c165e0 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - モカさん続き楽しみにしてます！ (2015年9月18日 18時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - 続き読んだーよー。更新がんばってね(^ ^) (2015年9月17日 22時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - yuki07さん» コメントありがとうございます！続きを書くときも、想像しながら切なくなっていました。更新頑張りますね(^^) (2015年9月16日 19時) (レス) id: ff7fb625e4 (このIDを非表示/違反報告)
yuki07(プロフ) - 凄く良い小説ですね!切ない…涙がっ!(;_;)主人公ちゃんに生きてほしい!更新頑張って下さい! (2015年9月16日 12時) (携帯から) (レス) id: fc92cb2af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2015年9月9日 11時
