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39th. ページ41

梓 side




キラキラと光るのは水しぶきか、
それとも楽しそうに水に触れるAか。



海に触れるのが初めてだと言うAは
ずっと笑顔で、病を患っていることを忘れる程に
生き生きとしているから



体が弱っているとは思えないほどに輝いているから。



泣くのを堪えていたんだ。





「アズサー!写真撮って!」



「まかせて。」




画面に写るAは眩いほどの笑顔で

また少し涙腺が緩むのを感じた。




「キレイに撮れた〜?」



「とってもね。」




へへ、と笑いながら海から陸に上がり
僕のとなりにAは座った。




「肩貸して?」と僕の返事を聞かずに、頭を肩に乗せてきた。


「少し疲れたかな?」



「…少しだけね。」



そう言いながらも呼吸が早くなっている。




「そろそろ…「アズサ!聞いてほしいの。」」




上目使いで僕を見るAになにも言えず頷くと、柔らかく笑ってみせてくれた。




「…アズサが悲しいときや、辛いときに
側に居ること…出来ないかもしれない。


貴方は…充分すぎるくらい私にたくさんの
気持ちをくれたから…」




彼女はきっと…
僕のことを考えて、想って
話してくれているんだね。





「Aは優しすぎるね。
先のことはわからないけど、

僕は君の側を離れる気はないからね」





「〜ッ!!!」





ほらね、僕と離れようとしていたんだ。





「何があっても側に居るから、
離れようとしないで...」





.

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はまま(プロフ) - か、かんどー( ;∀;)切ないけど何度も読み返したくなります!更新楽しみにしてます! (2015年9月20日 9時) (レス) id: c859c165e0 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - モカさん続き楽しみにしてます! (2015年9月18日 18時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - 続き読んだーよー。更新がんばってね(^ ^) (2015年9月17日 22時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - yuki07さん» コメントありがとうございます!続きを書くときも、想像しながら切なくなっていました。更新頑張りますね(^^) (2015年9月16日 19時) (レス) id: ff7fb625e4 (このIDを非表示/違反報告)
yuki07(プロフ) - 凄く良い小説ですね!切ない…涙がっ!(;_;)主人公ちゃんに生きてほしい!更新頑張って下さい! (2015年9月16日 12時) (携帯から) (レス) id: fc92cb2af6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2015年9月9日 11時

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