咲けぬ華のまま

29th. ページ31

｢まさかAとあず兄が付き合うとは思わなかったよなー

俺聞いた時驚いたぜ。｣



｢驚きました。
Aちゃんと梓さん、お似合いです｣




｢ふ、二人とも...｣




こんなときどんな対応をしたらいいか分からない。
照れてるのは確かだけど、恥ずかしいような...



助けを求めるためにアズサを見るも、私の様子を面白がっているとしか思えない。




｢君は本当に可愛いね｣



そしてさらっと可愛いなんて言う。



恋愛経験０の私には、アズサはハードモード過ぎる。




｢Aちゃん、照れてる。
可愛いです｣



｢可愛い言うなし...｣




その後、学校の話や侑介君が絵麻と一緒の大学を受ける話を聞いた。
…恋愛初心者の私でも侑介君が絵麻のことを好きなのは、わかる！


帰り際に｢頑張れ｣と言うと、照れなから｢おう！｣と言っていた。




久しぶりにお友達と話せたことが楽しくて、帰って欲しくないと思うもわがままは言えず...



｢絵麻！侑介君も…また、来てほしいな…｣




まるで告白するかのようにドキドキと音が鳴る...



｢はいっ！また来るね｣



二人が笑顔だったから私は嬉しくて、釣られて笑った。




｢Aが笑ってる｣





残ったアズサも嬉しそうに笑っているから、私ももっと嬉しくなる。





｢アズサ、進路ってどうしたら良いんだろう。｣





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